欲深な「トモダチ」
戦争で他国の領土を占領し
軍事基地にした。
そのうえ、その基地運営に関して、被占領国から、身にあまる感謝と支持と「思いやり」をたくさん頂いているので、
とうとう、
この沖縄の土地を収奪しているのは、米軍ではなく、日本のほうだと思いだしたらしい。
それでその「土地収奪」に対する補償金を支払ってほしいと、そうトランプは考えているようなのだ。
無知と強欲。
まるで笑い話だ。
日米同盟推進クラスタの皆さん !
これは皆さんの友好と献身のおかげですか。
トランプ氏「悪い取引ではないか」 辺野古移設、有事の機能を疑問視
沖縄タイムス＋プラス
2019年6月30日 06:33
【平安名純代・米国特約記者】トランプ米大統領が昨年６月、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、移転後の面積が縮小され、有事の際の使用が限定されることなどから「悪い取引ではないか」と疑問を呈していたことが２８日までに分かった。国防総省の元高官を含む複数の米政府関係者が沖縄タイムスの取材に明らかにした。
トランプ氏は昨年４月初旬、北朝鮮との非核化交渉を念頭に、側近らに米韓合同軍事演習の停止や在韓米軍の縮小の可能性を検討するよう指示したが、マティス米国防長官（当時）はこれに異を唱え、トランプ氏に再考を促した。
マティス氏が同年６月、ホワイトハウスでトランプ氏に日米韓の同盟関係の重要性や、辺野古移設を含むアジア太平洋地域の米軍再編の現状を説明した際、同席していたボルトン大統領補佐官（安全保障担当）が「北朝鮮との関係が悪化した場合、普天間より滑走路が短い新基地は有事の際に使用が限定される」と指摘。
これを受け、トランプ氏が「悪い取引なのではないか。移設は米国の国益となるのか」などと疑問を呈したという。
トランプ氏は昨年６月、米朝首脳会談後に同年８月の米韓合同軍事演習の中止を発表。複数の米メディアは当時、これを機にトランプ氏とマティス氏の関係が急速に悪化したなどと報じていた。
米ブルームバーグ通信は今月２４日、事情に詳しい関係者３人の情報として、トランプ氏が「沖縄の米軍基地を移転させる日本の取り組みについて、土地の収奪だと考えており、米軍移転について金銭的保障を求める考えにも言及した」と報じている。
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ここで一点、「金銭的保障」という訳は適切なのか。米ブルームバーグ誌の元記事と照らし合わせてみよう。
Trump regards Japan’s repeated efforts to move a large U.S. military base in Okinawa as a sort of land-grab, the people said, and has raised the idea of seeking financial compensation for American forces to relocate. Trump’s focus on the U.S. defense pact with Japan may foreshadow broader scrutiny of American treaty obligations across the world, two people familiar with the matter said.
上記のタイムスでは「金銭的保障」と訳されているが、原文では "financial compensation" となっているので
これは「保障金」ではなく、「賠償金」、もしくはもっと控えめに言っても、「補償金」と訳すほうが適切だろう。
保証 = 請け合う責任に重点
保障 = 権利や地位を保護することに重点
補償 = 損失損害を補う償いに重点 ⇦ こちら
トランプは、米軍が沖縄戦で占領した普天間基地が 1996年のSACO合意に従って「返還」されることを、日本による「土地収奪」(land-grab) と考え、それに対して、損失を補うための金銭的な賠償金 (financial compensation) を模索したがっているというのである。
それは、現時点で日本が米軍に肩代わりして支払ってきた毎年の地代、すべてにわたる膨大な駐留経費、また負担することになっている膨大な基地建設費、移転費用のことを言っているのではない。
日本の思いやり予算。今年は契約ベースで1,987億円となっている。
これらすべてに上乗せして、さらに、米軍のいまある土地の損失を補填する賠償金が欲しいというのである。
さらには
Abe reached a deal in 2013 with Obama to move the base out of Okinawa as early as 2022 if a replacement could be constructed. But Trump believes the land underneath the base is valuable for development, and has told confidants the real estate could be worth about $10 billion, the people said.
He considers the situation another example of a wealthy country taking advantage of the U.S., the people said.
安倍首相は2013年にオバマと契約を結び、もい、代替施設が建設されれは2022年には早くも沖縄から基地を移すことになるだけろうとした。しかしトランプ氏は、基地の下の土地は開発に価値があると考えており、不動産は約100億ドルの価値がある可能性があると、親友に伝えた。
彼はこの状況を「裕福な国が米国を利用して得をしているもう一つの例」と考えている」と語ったという。
つまり普天間の土地を本気で「自分のモノ」と考えており、その資産価値の補償を求めている。
トランプは少なくとも、約100億ドル、つまり一兆円以上は「ぼったくり」たいと考えている。
なんとも欲深な「トモダチ」だが、
よく考えてもらいたい。
これは、米軍の土地なのか。
米軍は土地を「借り」ているから、軍用地賃借料が発生している。むろん、その普天間の 3354人の地主に対し年間地代66億円あまりを支払っているのは日本政府である。
そもそも、借りていて、なおかつ地代をはらってもいないアメリカが、なぜ土地を所有していると言えるのか、
まじでバカである。
Donald Trump says Japan will buy US hardware to shoot North Korean missiles 'out of the sky'
戦争して占領した。
その戦時占領をそのまま74年間も続け、
その占領地で、住民の意向を無視し、生存権すら脅かす違法な訓練、汚染物質の流出、拡大する騒音被害、頻発する事件事故。
それにアメリカはどれだけ誠実に対応してきたというのか。むしろ、国際司法裁判所にもっていって、こちらがアメリカに74年間の膨大な苦しみの賠償金を求めたいぐらいである。
日本の子どもたちがエアコンのない学校で授業を受けている最中も、米軍基地と駐留米兵には贅沢三昧の付け届けをしてきたはずの献身ニッポン。
その献身日本への土地の「返還」を、日本による土地の「収奪」と考えるようなトモダチ、
そのトモダチの言うがままに血税を散在し、日米軍事同盟の「日米共生共死の一体化」に突き進む安倍政権。
まあ、普通に考えて、
異常としかいいようがない。
バカにつける薬はない。
もういい加減、
