- 沖縄の現実と乖離した日本の沖縄コロナ渦報道
- 8月21日、NHK「県外から帰省で市中感染につながった」報道
- 8月21日、政府の感染症対策分科会メンバー 脇田氏「米軍発」説を否定
- 米軍は基地の外に出る。なぜなのか。
- 官製「沖縄コロナ」報道が沖縄叩きの政治道具に !
沖縄の現実と乖離した日本の沖縄コロナ渦報道
日本の7割以上の米軍基地を押しつけられ、米軍クラスターとアベノ GoTo がダブルで沖縄を苦しめているというのに、
在沖米軍コロナ問題をなぜかスルーする日本メディアのみなさん、在沖米軍に言及すると罰せられる罰則でもあるんでしょうか !? - Osprey Fuan Club
まるで日本の七不思議かのように、日本メディアは米軍クラスター や 安倍政権の GoTo キャンペーンを沖縄のコロナ感染拡大に関連付けて語ろうとはしない。
8月21日、NHK「県外から帰省で市中感染につながった」報道
ここにいたって、米軍コロナや GoTo 観光のせいでもない、沖縄の感染増加は、専門家によると「県外から沖縄に戻った人がウイルスを持ち込み、市中感染につながった」などという実に摩訶不思議な、信じがたい記事が出る。
沖縄の感染増加 専門家「県外から戻った人からか」 新型コロナ
2020年8月21日 20時40分
沖縄県内で、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大したことについて、感染症の専門家は「県外から沖縄に戻った人がウイルスを持ち込み、市中感染につながった」との見解を示しました。そのうえで、今月末には旧盆を迎え、沖縄では親戚が一堂に集まる機会が多いことなどから、「子どもとお年寄りが接する機会をなるべく減らすべきだ」と注意を呼びかけています。沖縄県内で新型コロナウイルスに感染した人は、21日までに1834人となっています。
ちょうど1か月前の先月21日の155人から11倍に増え、1週間の感染者数は、人口10万人当たりで沖縄県が27.45人と21日連続で全国最多となっています。
県内で感染が急速に拡大したことについて、感染症の専門家で、県の専門家会議の委員を務める県立中部病院の高山義浩医師は「県外からの観光客が多く訪れたのが要因というよりは、むしろ、沖縄の人が県外へ行ったり、県外から沖縄に帰省したりした人がウイルスを持ち込み、市中感染につながったと見られる」としています。
また、感染の急速な拡大により、県内の病院の病床占有率が90%を超える日が続くなど、医療体制がひっ迫していることについて、「今月に入って、高齢者の感染が増えていて、中等症や重症の入院患者がなかなか減らず、医療現場はぎりぎりの状態だ。今後も長い闘いは続くので、医療資源が限られる離島県の沖縄では、看護師などが休める体制を整える必要がある」としています。そして、今後については、休校していた学校の再開と今月末に迎える旧盆で親戚が一堂に集まる時期が重なることから、「学校でクラスターが発生して、子どもからお年寄りへ感染し、来月上旬ごろには、一気に拡大するおそれがある。子どもとお年寄りが接する機会をなるべく減らすべきだ」として、注意を呼びかけています。
つまり、この NHK の報道では、米軍クラスターでも、ばかげた GoTo による観光客流入でもない、「沖縄の人が県外へ行ったり、県外から沖縄に帰省したりした人がウイルスを持ち込み、市中感染につながったと見られる」という。
まるで米軍基地の日々の専用裏口入国や ToGo に裏打ちされた観光客の激しい出入りではなく、すべてウイルスは県民の持ち込み、と語る、その根拠も全く示されないまま、まるでミラクルなからくりのように、帰省した県民が「原因」になっている。
8月22日、NHK 取材の専門医が報道内容に違和感
ところが、この発言をしたことになっている感染症専門医で沖縄県立中部病院・厚労省兼務の高山義浩医師は、自身の Facebook でこのように語っている。
8月22日
映像を見てないから何とも言えな
いけど・・・ 私が強調したのは 、「県内で感染が急速に拡大した 理由は分からない。おそらく単一 の要因ではない。持ち込まれたこ とだけでなく、広がった環境要因 にも注目すべきだ。」ということ でした。このことは冒頭で強く申 し上げました。 そのうえで、「米軍からの流入も
あっただろうし、本土からの観光 客による持ち込みもあっただろう 。ただ、沖縄県民が県外に旅行に 行ったり、県外にいる親族や友人 が訪ねてきて持ち込んだことも少 なくなかった。こうした渡航によ る持ち込みは、生活に入り込んで 高齢者との接触機会があるため、 家庭内での感染事例が多く認めら れた。今後、気を付けるべきポイ ントだ。」と申し上げました。 いずれにせよ、感染拡大の要因を
ひとつに決めつけるべきではあり ません。やや安易な編集だなと感 じますが、誤解を招く表現があっ たとすれば、お詫びします。
さて、この内容と、上記の記事とを比較してみてほしい。上記の『感染症の専門家は「県外から沖縄に戻った人がウイルスを持ち込み、市中感染につながった」との見解を示しました。』の記事に書き換わっていくのだろうか。
8月21日、政府の感染症対策分科会メンバー 脇田氏「米軍発」説を否定
NHK のこの報道は、前日の、政府の感染症対策分科会メンバーの脇田隆字氏の会見と呼応し、一連の「沖縄感染拡大に米軍コロナクラスターは関連していない」という大本営的な流れを造成しているように思える。
国立感染症研究所長という肩書きで、政府の感染症対策分科会の官製「見解」が発表される。
そりゃ、政府は米軍発コロナを否定したい「動機」で満杯である。国民の非難が米軍に向かうなら国体が揺らぎかねない、といった勢いで米軍の体面を守りたいようだ。
沖縄のコロナ拡大は「東京由来」 国立感染研所長、“米軍発”説を否定
8/21(金) 18:37配信
THE PAGE
会見する国立感染症研究所の脇田所長
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバーの脇田隆字・国立感染症研究所長は21日、分科会後の記者会見で、沖縄県での感染状況を分析したところ東京由来のものだったと説明し、7月に感染者が相次いで報告された米軍基地から拡大した訳ではないとの見解を示した。
脇田所長は「沖縄を含めて、全国の流行の拡大は繁華街を中心に起きている。地方の流行を見ていくと、東京と違って若者とお年寄りが一緒に住んでいるのが特徴。特に沖縄はそういう傾向があると思う。高齢者に感染しやすく、(高齢者は)重症化のリスクがある。そういう特徴がある」と語った。
また、「地方になると医療機関のキャパシティーがどうしても限られている。一旦繁華街中心の流行が起きて家族に入って、高齢者に感染者が起きて重症者が出ると医療機関がひっ迫する。非常に注意を要する。ただ、沖縄に関しては、感染症に対して伝統のある病院がある。感染対策はかなりしっかりやっていると僕は理解している」とも話した。
高齢者が感染しているから、米軍コロナクラスターからの拡散ではない、と思う、などと、この人物は、沖縄米軍基地の状況など何もわかっていないふりをしている。
米軍コロナのゲノム解析抜きで「すべて東京由来」と分析の怪
国立感染症研究所では米軍コロナのゲノム解析やったのか ? それがなければ何の由来「分析」もできないじゃないか。
高山医師(沖縄県立中部病院・厚労省兼務)が感染研に持ち込んだのね。さすがに2週間でやるとは早いね。
— 前田修 (@smDeJjfc4oUsGls) 2020年8月24日
ちなみに岡田氏は米軍由来ではなく・・って言っていたが、岡田氏の米軍由来を否定する根拠は疑問。米軍に対して日本の誰もゲノム解析できないのね解析結果が同様ならば、結局どっちだけ判らない。 https://t.co/nf0upVB9YK
沖縄本島の面積15%を占める米軍基地内で途方もないクラスターが発生し、そこから行動規制もズルズルで自由に外出し遊興している、そのような状況下で、派手な乱痴気騒ぎ騒ぎの顛末や、基地外で飲酒運転して逮捕され陽性と判明した兵士の行動履歴さえ県民には明らかにされてない、
それでなぜ専門家として米軍基地が沖縄の異常なコロナ感染と「関係ない」と言えるのか。
米軍が何のために外出を求めてるかご存じか !?
米軍は基地の外に出る。なぜなのか。
例のごとく、こういう都合の悪いニュースは、本土では報道されないんだよな。
沖縄タイムス+プラス
2020年8月9日 08:42【平安名純代・米国特約記者】「米国より安全。そして自由。沖縄はパラダイスだと思った」。米カリフォルニア州からやって来た米兵たちは、初めて目にした沖縄の印象をそう語った。
基地の外を連れ立って歩く米軍関係者=7月9日、沖縄市
◆チャーター便で入国
6月中旬。軍のチャーター便で沖縄県の嘉手納空軍基地から入国し、基地内の施設で14日間の隔離期間を過ごした彼らは、米国出国時も日本入国時も新型コロナウイルスの検査は受けていない。
「14日間を室内で過ごせばクリア(問題なし)と言われた」。隔離措置を終え、初めての沖縄での週末。普天間飛行場の同じ部隊に所属する20代の仲間たちとタクシーで北谷の街へ繰り出した。4人のうち、マスク持参者はゼロだ。「店で買ったビールを飲みながらビーチを歩き、レストランへ行った。街には人があふれていた。基地外に出るのが悪いという意識? なかったよ。だって外出は許可されていたんだから」
彼らのそうした危機意識の薄さには、カリフォルニア州と在沖米軍の警戒態勢の差異が反映されている。
当時(6月17日~7月10日)、在日米海兵隊のコロナ対策の警戒レベルは「B」。基地外での食事やビーチでの海水浴なども許されていた。
一方で、カリフォルニア州は、3月19日に外出禁止令を発令。5月10日に一時緩和したが、同下旬の連休後に感染が拡大したため、7月1日に再び州内のレストランの店内飲食を禁止。同4日の米国独立記念日の前後に人々が外出するのを懸念し、バーなどの営業も停止し、ビーチも閉鎖した。
「グアムでは、5月下旬の連休に、米兵らが数百人規模のビーチパーティーを開き、問題になっていた。沖縄でも基地外への外出を許可すれば、同じ状況になるのを軍は分かっていたはずだ」。沖縄に来たばかりの米兵らは、口々に軍の見通しの甘さを指摘した。
◆流行地域から沖縄異動
「米軍は米国からの転居者に検査を義務付けるべきだった。僕らも迷惑だ」。キャンプ・ハンセン所属の20代の米兵は、米軍普天間飛行場とキャンプ・ハンセンでクラスター(感染者集団)が発生した状況への怒りをそう語る。米軍の危機意識の低さ、見通しの甘さに憤る。
米国は、新型コロナウイルスの感染者数が世界最多。その中でも、在沖米軍への転居者の多くは、感染率が高いカリフォルニア州からやってくる。米海兵隊で初めて感染者が確認されたのは3月12日。2人は、カリフォルニア州のミラマー海兵隊航空基地とペンデルトン基地所属で、他州への出張中に感染したとみられている。
全海兵隊の感染者数は、53人(4月1日)から3257人(8月1日)へ増加。米国防総省は基地ごとの感染状況を開示しないが、大半が両基地に集中しているとみられている。68日間にわたり、コロナ感染を抑え込んできた沖縄に、米本土からウイルスが持ち込まれたことは間違いない。
エスパー米国防長官は6月8日、米国の39州と日本を含む海外5カ国を「グリーン・ロケーション」に指定し、米軍の旅行規制を解除した。国防長官がともした「青信号」で、感染が収束していないカリフォルニアなどから沖縄など各地への異動が始まった。
在沖米軍内の感染拡大を受け、在日米軍は7月24日から、日本に入国する米軍関係者全員にPCR検査を開始したと発表した。
転居者の検疫が強化された一方で、「任務に伴う部隊の移動には不安が残る」と話す米兵もいる。
キャンプ・コートニー所属の30代の米兵は「第3医療即応大隊が6月2日にグアムでの任務から帰還した時、不安だった」と打ち明ける。
同部隊は、3月末に艦船内で1150人以上が感染した米原子力空母セオドア・ルーズベルトの支援任務に就いていた。
帰還者は14日間の隔離措置をしていたが、米兵は「終了後に微熱があった米兵が体調の変化を報告しなかった」と指摘。追跡調査の精度に疑問を呈した。
2020年7月16日 5時00分
沖縄県内の米軍基地で新型コロナウイルスの感染が広がっている問題で、県は15日、米海兵隊キャンプ・ハンセン(金武町など)で新たに36人が感染したと発表した。米軍関係の感染者数は計132人となった。
また、少なくとも22人が感染が確認される直前、基地外の商業施設やビーチに立ち寄っていたことが、米軍か・・・
しかもいまだに基地外に外出可能が続いている。
在沖米海兵隊は27日、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で実施していた基地外での行動制限を一部緩和し、屋外での運動などを認めると発表した。28日から適用する。
米海兵隊、基地外での行動制限を緩和 なぜ今? 沖縄県「いかがなものか」 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
在日米海兵隊は21日、新型コロナウイルスに関する保健衛生上の警戒レベル「レベルC(チャーリー)」の行動規制内容を、一部見直したと発表した。個人や2人、家族は社会的距離を確保すれば、基地外での行動が可能とした。一方で、那覇市内でのすべての行動は不許可とした。
那覇市内でのすべての行動は不許可 在日米海兵隊が規制見直し コロナ拡大避けるため2020年8月22日 09:01
官製「沖縄コロナ」報道が沖縄叩きの政治道具に !
しかし、このように現実に沖縄と沖縄米軍基地で起こっていることを完全に無視した日本のコロナ記事が、一体、どのように沖縄県と玉城知事を攻撃するために使われているか、ご覧ください。
沖縄の感染急拡大、専門家「観光客ではなく、県外から帰省した人がウイルスを持ち込み市中感染」
— 🇯🇵ほーぷ 🌸真日本有志の会🌸 代表代行兼執行部広報 (@_hopechan_) 2020年8月22日
感染拡大の原因が「GO TOキャンペーン」だの「米軍基地」だの言ってた自称専門家は何処に隠れた?出てきて専門家相手に持論展開して議論してみな。https://t.co/gELFgHPcKX
観光関係ないね・・・・
— ぼそぼそ 政治・経済・軍事 (@bosoboso850) 2020年8月22日
沖縄の感染急拡大、専門家「観光客ではなく、県外から帰省した人がウイルスを持ち込み市中感染」~ネットの反応「もともと尾身さんが、観光では感染拡大しないって言ってたからな」https://t.co/hVQpNJAHjP#COVID19 #コロナ
多くの県民が身を切る思いで営業自粛し、学生ですら盆の帰省も控えているというのに、GoTo 観光の波も、米軍由来でもなく、県民の帰省がコロナをひきおこしたとか、
こんな報道が、一体どのような意味を持つのか、メディア関係者はもちろん承知の上でやっている。
だからこそ、ここには根深い沖縄と本土メディアの関係がある。
沖縄戦では、十万人の軍隊を送りこみ、県民の土地を強制接収し、過重な食糧や労働の供出、はては十代半ばの少年少女や七十代の老人まで戦場に駆りだされたが、それでも日本軍の敗走は沖縄人のスパイのせいだとされた。
今、沖縄県は、日本に駐留する米軍兵士の約七割以上 25,843人 を押しつけられている。それで過重な米軍基地負担とそれらの対応を一手に沖縄県に押しつけておいて、さらに GoTo で観光客まで送りこんでホテル確保を困難にさせたうえで、沖縄県のコロナ感染増大は沖縄県民のせいだとか、
沖縄に寄り添う報道どころか、
どこまで本土メディアは
大本営の沖縄潰し戦に加担するのか。
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