何かあると真っ先に標的にされる米軍基地。
ごらんなさい。
なぜ詭弁や甘言やデマを総動員し、全資力をつくして沖縄に米軍基地を押しつけようとしているのか。
その理由がよーくわかる、というものだ。
かつて東洋一の日本軍の飛行場基地があった伊江島の戦闘では、住民の生存率は半数だった。
島に基地を置けば、
その小さな島はすべてひっくるめて要塞にされる。
- 2019年12月18日、下院で弾劾条項可決
- そもそも、なぜトランプ軍事政策は真逆にシフトしたのか
- 2020年1月3日、ソレイマニ司令官殺害
- 2020年1月7日、上院での弾劾裁判開始へ
- 2020年1月8日、イランが同盟国の米軍基地を攻撃
- そして、明日は・・・
- 2020年1月25日、人的被害なしは嘘だった。負傷者は34人に増加
いいですか、
戦争は
力を持つ者たちの「ささいな都合」で、
いともあっけなく始まる。
そうして、何百という単位で人々の命が奪われ、憎悪と苦しみと悲しみを巻き込みながら、血だらけの怪物が血の沼で内臓を引きずり地を這うように、ゆっくりと歩んでいく。
そうやって戦争が匍匐したその先の地点にあるものは、常に「円満な解決」とはほど遠いものであるにもかかわらず、
戦争は、多くの場合、その時の権力者のささいな「一身上の都合」で引き起こされていくものだ。
今回の「ご都合」は時系列で見れば火を見るより明らかである。
2019年12月18日、下院で弾劾条項可決
昨年末、トランプがアメリカ史上3人目の弾劾裁判の場に立たされることが決定となった。
ワガママで、ゆえにかなり神経質であるトランプは、文字どおりフリークアウトし、ネトウヨツイートを拡散し、怒りのツイートを連発していた。
トランプ大統領は18日、下院で審議が行われている最中から、ツイッターで繰り返し弾劾手続きを批判、「これはアメリカに対する攻撃であり、共和党に対する攻撃だ!!!!」と訴えていた。
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、弾劾調査のきっかけをつくった内部告発者とされる人物の名前が含まれたツイッターの投稿をリツイートし、大きな批判を浴びている。トランプ氏は27日夜、@surfermom77 というアカウントのツイートを拡散。・・・
トランプ氏はかねて、内部告発者の身元を明らかにするよう求めている。
弁護士の警告を無視。内部告発者の弁護士は11月、この人物が「身体的な危険にさらされている」として、大統領に発言をやめるよう書面で警告した。しかし大統領は、この呼びかけを無視している状態だ。
そもそも、なぜトランプ軍事政策は真逆にシフトしたのか
大金持ちだが、自分の事以外にはドケチのトランプが、米軍はアメリカ財政の負担でしかないと考え、当初は米軍撤退を公約に掲げていたていたのだが、
実はアメリカビジネスの花形は軍事複合企業 (ミリタリーコンプレックス) 以外にはいまのところ難しい、むしろ米軍を資本にして儲けの種に、と気がつくまでに、さして時間はかからなかった。
トランプ米軍は速やかに「撤退」から「拡大」にシフトした。
公約違反、と責められるのを避けるために、敵前で同盟クルドを見捨てるということまでやったが、そんなことはトランプにはどうでもいいことだった。
<シリア>トルコ軍が越境攻撃「トランプはクルド人を売った」怒る住民(写真9枚+地図)(玉本英子) - 個人 - Yahoo!ニュース
日本や韓国や NATO で、おまえ達は軍事負担していない、もっと負担しろと圧力をかけ、そして米製の軍装備品 (兵器) をじゃかじゃかと荷積みして購入させた。
挙げ句にトランプは軍事予算を80兆円に積み上げて宇宙軍 (Space Force) なる第六の米軍ブランチを創設。
何故か日本の自衛隊も宇宙部隊を作るんだー、といい始めた。とことん追従である。
ところがトランプの一番大切なボクちゃんがヤバくなる。
ウクライナ疑惑でロックイン
上院での弾劾裁判は乗り越えることができたとしても、これでは、11月の大統領選挙がかなりヤバい。弾劾裁判の影響で「ボクちゃん」がとてもヤバくなる。
2020年1月3日、ソレイマニ司令官殺害
一方、かつてオバマ前大統領について、再選に有利になるようイランに戦争を仕掛けると予想したこともあるトランプ大統領は、自身のイラン政策が政治的な利益をもたらすと明らかにみている。
やっほー、すげーぞ、だれも弾劾の事なんてしゃべらなくなった!!!
2020年1月7日、上院での弾劾裁判開始へ
つまり、
これらすべてが、
今回のイラン司令官暗殺の背景である。
国際情勢などはミジンも関係ない。
むしろ中東からの米軍撤退を公約に掲げていたトランプが、何もないのにイランの司令官を暗殺し戦争の火種を誘発したのは、
単に大変な俺さまの「一身上の都合」というわけだ。
そういうことを、しっかり我々は自分のまなこで確認していくべきである。
いずれにせよ、トランプはスレイマニ殺害の翌日には「自衛」という見え透いたウソを翻し、「彼らが攻撃をしてきたから、我々は報復した」という広い意味の「報復」論とすり替えてツイートした。同時に、スレイマニがイラクで複数の米兵を殺したと非難するツイート(これは正しい)や、彼がベンガジの攻撃を指揮したとするツイート(これは誤り)をリツイートした。
もちろん、以前からアメリカがスレイマニを脅威と見なしてきたのは事実だ。だがブッシュもオバマも、そしてトランプ自身も、12月末までは、スレイマニは生かしておくより殺した場合のリスクの方が大きいと考えていた。
トランプの側近のスレイマニ殺害についての言い分は詰まるところ、ポンペオ国務長官が言うように「戦場から悪党をひとり排除した」というぐらい単純なのだろう。ある国務省関係者は非公開の会見で記者団に言ったという。「我々には自分たちの行動の理由を説明する義務などない」
イラン軍司令官を殺しておいて本当の理由を説明しようとしないトランプは反アメリカ的 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
弾劾裁判で七転八倒する自分の姿から国民の目をそらすため、戦争でも起これば、必然的に愛国主義が高まる。大統領支持率も当然上がる。
それ以外に、
今なぜイランなのかの理由を出すことは難しい。
2020年1月8日、イランが同盟国の米軍基地を攻撃
まず先に、
米軍基地の所在地が潰される。
米国防総省は7日夜、イラク国内で米軍が駐留する少なくとも2カ所の空軍基地が、十数発の弾道ミサイルで攻撃されたと発表した。
イラン革命防衛隊は現地時間8日午前1時半(日本時間同7時半)ごろの攻撃について、ドナルド・トランプ米大統領の命令で3日にイラク・バグダッドでイラン革命防衛隊コッズ部隊のカセム・ソレイマニ司令官が殺害されたことへの報復だと宣言。「アメリカのテロ軍に基地を提供したすべてのアメリカの同盟国に警告する。イランに対する攻撃行為の出発点となるあらゆる領土は標的になる」と表明した。国営通信イラン・イスラム共和国放送(IRNA)が伝えた。
米国防総省によると、少なくともアル・アサドとアルビルの2カ所で、米兵の駐屯施設付近が攻撃を受けた。被害状況は明らかにされていない。
イラク軍によると、イランが発射した弾道ミサイルは計22発。アル・アサド基地を狙った17発のうちは2つは不発で、アルビル基地を狙った5発はいずれも有志連合軍の本部を狙っていたという。ロイター通信によると、イラク軍はイラク人の犠牲者はいないと話しているという。
トランプ大統領は攻撃の第一報から約4時間たった米東部時間7日午後9時45分ごろ、ツイッターで「ぜんぶ大丈夫だ(All is well)! イランからイラクにある2つの軍事基地にミサイルが発射された。被害者と損傷の把握が進んでいる。これまでのところ、順調だ! 我々は世界のどこより最強で装備万全の軍隊を持つ! 私は明朝に発言する」と書いた。
All is well! Missiles launched from Iran at two military bases located in Iraq. Assessment of casualties & damages taking place now. So far, so good! We have the most powerful and well equipped military anywhere in the world, by far! I will be making a statement tomorrow morning.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2020年1月8日
なにが All is Well だ !?
イラン国営テレビは8日、同国がイラク国内の米関連施設に15発のミサイルを発射し、少なくとも80人の「米国のテロリスト」が死亡したと報じた。迎撃されたミサイルはなかったとしている。
イラン、ミサイル攻撃で「80人の米テロリストが死亡」と発表 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
ドナルド・トランプ米大統領は8日午前11時半(日本時間9日午前1時半)、緊張が高まるイランとの関係についてホワイトハウスで記者団を前に声明を読み上げ、「イランは戦闘態勢から引く様子だ」と述べた。イランが同日未明にイラク国内2カ所の米軍基地をミサイル攻撃したことについては、アメリカ人やイラク人の人的被害はなく、わずかな損傷にとどまったと述べた。※ のちにこの発表は虚偽のものであることがわかる。
遠くにある基地が爆撃されようと、
それで何十人単位で命がうしなわれようと、迎撃ミサイルすら用意していない大失態がバレようと、
すべて「ここまで順調」なのは、
弾劾裁判前に「花火」を打ち上げたトランプだけだ。
そして、明日は・・・
歴史から学ばない、
健忘症のご都合主義が吹き荒れる日本のために、
さあ、もう一度確認しておこう。
「アメリカのテロ軍に基地を提供したすべてのアメリカの同盟国に警告する。イランに対する攻撃行為の出発点となるあらゆる領土は標的になる」
詭弁や甘言やデマを総動員し、勢揃いで沖縄に米軍基地を押しつけようとしているのか。
その理由がよーくわかる、というものだ。
かつてブッシュの戦争に同盟国として乗りこんだブレア政権の英国は、何の罪もない多くの若者たちが異国の地で手足を引きちぎられ命を奪われると同時に、国内では予想もしないほどの頻繁なテロ事件にみまわれた。
それは、
いまの日本にとって、
まったく他人事などではないはずだ。
2020年1月25日、人的被害なしは嘘だった。負傷者は34人に増加
今月8日のミサイル攻撃後、すぐに国防総省とトランプ大統領は米兵に死傷者はいないと火消しを行っていた。
(CNN) 米当局者は8日、同日未明に行われたイランによるイラクの米軍駐留基地へのミサイル攻撃で、初期段階の報告では死傷者はいないと述べた。・・・ ここ数日間、米軍基地は「イラン政府がこの地域の米国の基地と利益に対して攻撃を計画しているとの兆候があったために高度の警戒を敷いていた」と明らかにした。
しかし、意図的に嘘をついていたことは明らかだ。なぜなら、死傷者がいないのならば、負傷者を迅速に各地の病院に送り込むことはできないからだ。
ホフマン同省報道官によると、34人のうち17人は治療を受けイラクでの任務に既に復帰。9人はドイツで治療中で、別の8人もドイツへ搬送された後、追加の治療のため米国へ移送された。
トランプ大統領は今週、脳震盪は戦闘で被る身体的な負傷ほど深刻ではないとする見解を示した。
自分の都合で強引かつ唐突に攻撃し、米軍基地が反撃されて、一生後遺症が残るかもしれない脳の衝撃を受けても、たいしたことは無いと切り捨てられる。
兵士は米国で治療が受けれるかもしれないが、基地にいたイラクの基地労働者はドイツやアメリカで治療を受けることはてきないどころか、数字にもあげられず、報道すらされないだろう。
それか大国の都合である。
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