名護市長選挙: 渡具知武豊(とぐち たけとよ)候補を検証する③「スタバ・映画館等」は若者向け戦略?
2018年2月4日は名護市長選挙の投開票日。
そこで当クラブは、現職の稲嶺市長の対抗馬である渡具知武豊(とぐち たけとよ)氏がどういう政治家なのか、どんな実績があるのか、政策や理念は?などを調べている。
今週、我々は、「活動実績・報告 とぐち武豊の取り組み」に関する検証(第1弾)や、
普天間基地移設問題と辺野古新基地建設に関する渡具知氏の考えについて検証(第2弾)した。
その結果、渡具知氏は、過去20年に及ぶ市議会議員としての「活動実績」を自身の公式サイトにおいて一切掲載していないこと、また、名護市の有権者が最大の争点と考える「普天間飛行場の移設問題」をきちんと把握していない、ことがわかった。
さて、今日は検証の第3弾。
渡具知氏の「街づくりと雇用」政策と思われるものについて検証してみたい。
渡具知氏の陣営は、名護市内で下の横断幕を掲げている。
とぐち陣営。政府が名護市まで乗り込み、打ち出す政策たるや、辺野古など一切触れず
— ちえぞう (@tchiezinha) 2018年1月27日
「スタバの誘致」!!!!#名護市長選 pic.twitter.com/uJ3sHVFP5T
この横断幕が渡具知氏のアピールであることは、ツイッターでのつぶやきからも確認できる。
【 #とぐち武豊 のやりたいこと】
— とぐち武豊 @名護市長選 候補者 (@toguchitaketoyo) 2018年1月29日
若者が集うまちづくり〜エンターテイメン構想〜🍀
✔️市街地無料Wi-Fiの整備
✔️映画館、アミューズメント施設、スターバックス等の誘致
✔️宇茂佐海岸のロングビーチリゾート
公式HP↓https://t.co/Ggo1ymMucP#とぐちたけとよ #名護市長選挙 pic.twitter.com/DDzmdSxsHI
ご覧の通り、名護市にスタバや映画館等を誘致し、Wi-Fiを整備したいらしい。
スタバ、映画館、Wi-Fi・・・
それらを公約の一部にすれば、若者にウケると思ったか。
それとも、身近な若者たちに「名護市に何が欲しい?」とたずね、その答えがこれだったか?
近年のスタバは、商業施設や病院、大学キャンパス内などに店舗を構え、その多くが近隣周辺にも複数の店舗を置くという方法で事業を拡大している。
映画館もしかり。
近年はシネコン型であり、既存する施設にテナントとして入居するのが主流だ。
ということは、渡具知氏の公約は、巨大商業施設を建設し、そこにスタバやシネコンを入居させたい、ということか?
確認のために、渡具知氏の陣営が作成したビラを見てみよう。
アミューズメント施設の誘致、
ロングビーチリゾートの形成、
ヨットハーバーの整備、
滞在型リゾートホテル、
大型クルーズ船対応の港湾整備、
武道館建設・・・
すげぇな!
で、それらの財源はどこから??
わざわざ二階幹事長がお出ましになったのは、安倍政権が全面的にバックアップしますよ、ということか。
ところで、ビラに描かれているゴージャスすぎる都市は、一体どこを参考にしたのだろう。
ドバイ?
マカオ??
シンガポール???
ロングビーチリゾートの形成だとか、アミューズメントシティ構想だとか、
どれもこれも「夢の国」のような話だ。
名護市の若者は、そういう街が欲しいのかな?
そういうハコモノばかりを
どかーん、どっかーん!
と、建てさえすれば、若者の雇用が生まれ、観光客がわんさか来るってか?
『若者が働きたくなる街に名護を変えよう』は、
渡具知陣営の掲げる横断幕のキャッチフレーズだが、
でも本当は、
『土建屋が飛びつく街に名護を変えよう』なのでは?
そういえば、土建屋や若者の票欲しさに、安倍政権が全面的にバックアップしますよ、的なディズニーやUSJ誘致があったねぇ。(笑)
前回の知事選で、安倍政権と一緒にUSJ誘致をアピールした仲井眞氏は落選し、前回の宜野湾市長選で、安倍政権と一緒にディズニー誘致をアピールした佐喜真市長は再選を果たしたが・・・
どちらの「夢の国」も実現していないのは、夢の国を運営する民間企業が利益見込めずと判断したからだ。
スタバ、映画館、屋内アミューズメントが入居する、そんな商業施設を名護市に建設したいと手を挙げている運営会社やディベロッパーなんて、そもそも存在するのか?
政策の具体的なところは有権者に一切語らず、単に若者ウケしそうな、ゴージャスすぎる都市計画を披露する渡具知陣営は、「〇〇議員が応援に来てくれます‼︎」 的な投稿ばかりを繰り返し、ただひたすら、こう叫ぶ。
『↓たけとよライン広めて下さい☆』
『Twitterフォロー&リツィ拡散お願いします』
もし、それらが若者向けの戦略であるとしたら、あまりにも、低次元でお粗末だ。
18歳から20代前半の名護市の有権者を相当バカにしている。
前回も述べたが、こんな人物が名護市長になったら、その時点から、名護市の終わりが始まる。
それだけは、絶対に阻止しないといけない。
次回は、このシリーズの最終投稿。
渡具知氏を推薦した自公や安倍政権支持者たちの矛盾点を取り上げてみたい。