廃棄物由来の「リサイクル材」で辺野古を埋め立て !? 沖縄の地形から山を消しさる極悪違法開発「琉球セメント」と「リサイクル材」との関係は !? 【 琉球セメント、一皮むけば宇部興産 ➄ 】
リサイクル材は廃材利用である。防衛省は廃材で辺野古を埋め立てるといいだし始めた。それはいったいどんな廃材なのか。
新型コロナ渦中で防衛省の辺野古工事変更申請
工事業者に感染者が出ても工事に「影響ない」!?
4月16日、新型コロナに関する緊急事態宣言が全国に発令されたが、
辺野古の工事業者に感染者も出たというのに工事も止めず、東京のコロナ感染は大騒ぎしながら、一方、沖縄のコロナ感染は何の問題にもならないと考えている防衛省と河野防衛相の、あまりにアカラサマな植民地主義に驚いた。
河野太郎防衛相は17日の記者会見で、 名護市辺野古の新基地建設の工事関係者が新型コロナウイルスに感染したことについて、工事を続ける方針に影響はないとの考えを示した。
不要不急の米軍基地建設のために、これほどまでに人命を軽視する日本政府が、あまりに惨めで情けなさすぎる。
東京での感染拡大には必死になるが、沖縄で感染が蔓延しようが、工事に送りこまれるものたちや、未来の子どもたちや仕事ばかりに追われるおれらのために黙って座り込んでくれている年寄りたちは、感染してもいっこうにかまわないという「影響のなさ」だ。
防衛省の工事変更申請にある「リサイクル材」とはなんだ !?
そんな折も折、防衛省が沖縄県に辺野古基地工事の変更申請をするという、こういう火事場狙いのような無神経さも怒りをかうのであるが、
さらにその変更箇所に薄気味悪い内容が含まれており、とても納得できるものではない。
防衛省が沖縄県に変更申請 辺野古新基地の軟弱地盤 総工費9300億、工期は12年 - 琉球新報
2020年4月21日 09:29
北部土木事務所に提出された辺野古新基地建設の設計変更申請書=21日、名護市の同事務所
【東京】沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、防衛省は21日、軟弱地盤の改良工事に伴う設計変更を県に申請した。大浦湾側に広がる軟弱地盤の改良のため、砂で固めた杭(くい)を打ち込む工法などを追加したほか、埋め立て区域を囲ったり仕切ったりする護岸の形状を変更する。県の承認が得られた段階から米軍の使用開始まで期間を12年と見込み、埋め立てに要する7200億円を含めて総工費9300億円を見積もっている。
防衛省沖縄防衛局の職員が21日午前8時40分ごろ、名護市にある県北部土木事務所を訪れ、申請書を提出した。米軍の使用開始までにかかる12年のうち、埋め立てなどに要する工期は9年3か月で、総工費のうち7200億円が充てられる。当初計画で資材置き場などに利用するため予定していた辺野古漁港近くの埋め立て(約5ヘクタール)は取りやめる。埋め立て土砂としてに使われる計画だった海砂もやめ、リサイクル材に切り替えるとしている。
新基地建設に反対する県の玉城デニー知事はこれを不承認とする考え。防衛省の示している工期は県の承認を起点とするため、防衛省が示した12年の期間は、実際にはさらに時間を要する見通しだ。
設計変更の申請は、北部土木事務所によると21日午前8時40分ごろ、沖縄防衛局の職員4人が同事務所を訪れ、書類を提出した。事前の連絡はなかったという。同事務所は書類形式などを確認後、県土木建築部に書類を送る「進達」を行う。県への進達時期について担当者は「具体的にスケジュールについては申し上げられない」とするにとどめた。
本土の土砂を持ち込むことで生態系を狂わせるリスクを減少させるため、計画では沖縄の海底から大量の海砂を採取して使用することになっていた。
ジュゴンの生息海域から海砂を採集するというカス過ぎる計画にもあきれるが、
ジュゴン家族の生活圏で赤土を運び海砂採集。たった3頭のジュゴンも守ることができない政府が、いったいを守るというのか!? - Osprey Fuan Club
ところがその海砂ですら、
予算がかさむというのだろう。
なんと海砂ではなく、リサイクル材 で埋め立てすると言いだした。
もういい加減、世界に恥をさらす悪い冗談はやめにしてほしい。
最もデリケートなサンゴの森を、沖縄の海砂でもなく、本土の海砂でもなく、なんと「リサイクル材」で埋めるとは、いったいどういうことなのか。
リサイクル材とは、いかなる代物なのか。いったい、どんな利権がらみで、どんな業者がどんなリサイクル材を持ち込むつもりでいるのか、
沖縄の地形から山を消しさる「琉球セメント」の異常
琉球セメント、一皮むけば宇部興産
埋め立て土砂を搬出している琉球セメントについてだが、当クラブでは、この「琉球」のコロモをかぶった国策会社に関して、これまでも何度か投稿してきた。
その① 山口県の国策会社に沖縄の海を埋めさせるな !
その② 末代まで忘れるな、「琉球セメント」が県民に軍用カミソリ刃鉄条網を向けたこと。
その③ 琉球セメント、赤土をズリと偽り、金儲け
その④ 官製談合 - 粗悪な土砂を「岩ズリ」と称し、岩ズリの四倍の価格で落札
そんな琉球セメントがいまだに放置され、基地建設の推進軸となっているが、やはり、また、とんでもない事をしでかしていた。
県の許可なく部間山を地形から消し去る「琉球セメント」
皆さんも気づいているだろうが、
美ら海水族館に向かう道は、はっきりいって、異常である。
何度もいうが、異常な状態を長期的に押しつけられているからと言って、決して慣らされてはならない。
雨が降ろうと、強風であおられようと、ペイブメントは常に真っ白な粉塵がこびりつき、辺野古行きの土砂を乗せたダンプカーが、その粉塵を踏みながらひっきりなしに往来する。
風光明媚な海岸沿いのドライブにもかかわらず、毎日、住民が吸う空気に相当の粉塵が混じっていることは確実である。
アスファルトには見えない道路。
そして、国道からは見えにくいが、さらに一歩踏み込んで山を見上げれば、もうそこは、甚大なやんばる山崩しの現場である。
切り刻まれる本部半島。本部の国道を通るだけで白赤い粉塵でびっしりである。この状態にわれわれは慣れすぎてはいないだろうか。
緋寒桜の名所、やんばるの山をこれほどの粉塵をまき散らしながら、部間権現という神社のすぐそばも八方をとりかこんでごっそり削りとっている。部間山どころか、写真からではわかりにくいが、もっと山の奥の奥まで発破で削りとられ、見るも無惨な姿である。
そして、なんと、土木技師の北上田氏によると、辺野古への埋立土砂を搬出している琉球セメント安和鉱山が、森林法で義務づけられている林地開発の知事許可を受けないまま違法に採掘行為を行っており、
部間山という標高306mの山をすっかり地形から削り取っているというのだ。
もう、いいかげん「琉球セメント」は名前を「宇部興産沖縄支社」にもどしたらどうか。
赤土搬入、立ち入り検査拒否、無許可の採掘、官製談合、政治家への献金。これほどまでに違法な工事を続けながら、県民の7割以上が今も反対し続けている基地建設の主軸を担ぐ会社のホームページが、相変わらずご立派すぎて引く。
県民に軍用カミソリワイヤーを並べ、土砂搬出し始めた企業が、「地域と共に歩んで」いると思い込んでいるのにも驚かされるが、
今回注目したいのはこちらである。
4月1日、琉球セメントの SDGs 宣言とは
琉球セメントは、以下の国連 SDGs の17のゴールのどれに準じているのか、14番か? 15番か? 16番か? エイプリルフールにまじで悪い冗談はやめてくれ。
県民の民意に背を向け、利権ずくめで、山を削り海を埋め、世界最大の環境破壊源である軍事建設の基軸を担いながら、笑止千万にも、国連サミットの SDGs 「持続可能な開発目標」のテーゼに乗っかるという、琉球セメント。
その愚昧加減は一笑に付すとしても、これをさらに読み進めると、かなりヤバいことがわかってくる。
琉球セメントのリサイクル事業とは
「廃棄物」が「セメント」に生まれ変わる循環型社会へ当社は、循環型社会実現に向け、セメント製造設備の特性を活かして廃棄物を再資源化する「資源リサイクル型工場」の構築に向けて取り組んでいます。沖縄の美しい自然環境を守り、快適な暮らしを支えながら、郷土のさらなる発展へと繋げていきます。
つまり、まとめたいのだが、
防衛省が突如 4月21日 に出してきた工事変更申請、そのなかにある、謎の「リサイクル材」とは、
琉球セメントが 4月1日 に宣言したリサイクル事業、廃材利用のクリンカーと呼ばれるリサイクル材ではないか、ということだ。
もう一度、琉球セメントの解説を拡大してみてみよう。
廃プラスチック、廃油、廃タイヤ、木くず、建設発生土、建設廃材、ごみ焼却灰、肉骨粉、発電所や製鉄所の廃棄物や副産物
+
石灰岩、珪石、粘土、鉄滓
↓
セメントクリンカー
このクリンカーが、防衛省の辺野古工事変更申請にあるリサイクル材ではないのか。廃タイヤから発電所の廃棄物までといえば、もう何が入っているかもわからない。なんでも入れ込んで燃やして固めればいい。放射能検査や毒性試験をするプロセスもなく、海に叩き込むことができる。
鉄鋼スラグ案も検討されている !?
リサイクル材の中に鉄鋼スラグも検討されているのかもしれない。
沖縄防衛局は、あのマヨネーズといわれている大浦湾の地盤改良の方法を検討するため、技術検討会を立ち上げたが、利権たっぷりのその委員会を占めているのは半数が政府系機関の出身者で、また、そのなかに株式会社ジェコスという JFE ホールディングの子会社の取締役が入っている。
北上田氏のブログを引用したい。
鉄鋼スラグは、製鉄の過程で大量に発生する滓で、年間約4000万トンも生成されている。そもそもは廃棄物だが、近年はセメント製造用原料として使われるだけではなく、コンクリート用骨材、道路用の路盤材として再利用されている。そして最近になって増加しているのが、サンドコンパクションパイル工法等の地盤改良工事で、砂の代わりに利用されることが多いという。
今回の大浦湾の地盤改良工事では、650万㎥もの大量の砂が必要となるが、これは沖縄の年間海砂採取量の3~5年分にもなる。海砂採取による環境破壊は深刻なことから、どこから砂を調達するのかが問題となっている。
そこで浮上しているのが鉄鋼スラグの利用だ。防衛局も、地盤改良工事の「検討報告書」(2019.1)でも、使用材料として「スラグ」もあげられている。
しかし、鉄鋼スラグは、フッ素や六価クロム等の有害物質を含み、さらに強度のアルカリ性を示すことから、大浦湾の環境に与える影響が危惧されている。かっては、瀬戸内海の塩田跡に鉄鋼スラグを埋立てて周辺の海藻が全滅したり、八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の移転代替地に鉄鋼スラグが使われて六価クロムが検出されるなど、各地で大きな問題が発生している。
ケーソンを製造するというJFEエンジニアリング、そして地盤改良工事で使用される可能性がある鉄鋼スラグを扱っているJFEスチール。これらJFEホールディングの関連会社と同系列のジェコス㈱の取締役を技術検討会の委員長に据えたのだから、これはもうあまりに露骨な人事と言わざるをえない。
これほどコロナで国家的「緊急事態」の危機という時、突如として、廃材由来のリサイクル材でサンゴの海を埋め立てたいと言いだす。
海砂どころか、それが鉄鋼スラグだろうとセメントクリンカーであろうと、どちらにしても「リサイクル材」は有害物質をぜったいに排除することができない廃棄物由来である。
サンゴとジュゴンの清浄な海を、何年もかけて大量の有害なリサイクル材で「地盤改良」し、多額の国税で米軍基地を作ってさし上げるなど、
実にこの国は、世界の笑いものだ。
そんなに廃材が余ってるなら、国会議事堂とてめえの住んでる住宅すべて、リサイクル材で作ったらよい。
まかりまちがっても、
サンゴの海に持ち込むな !
本土の皆さんへ。
このような
恥さらしの恐ろしい政権は、
いますぐ廃品として回収してください。