Osprey Fuan Club

~ 沖縄の歴史から現代の政治まで ~

地球最大の環境破壊者、米軍 - 無責任米軍による環境事故、10年間で344件、米軍は汚染を垂れ流し、日本政府には予算がない

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日米地位協定 (1960年) の締結から58年。

改憲論に血まなこの安倍政権だが、

日米地位協定の見直しを問う声はどこにもない。

 

その地位協定

米軍の原状回復義務を免除

そして日本政府が米軍の尻拭いを代行する。

 

むろん、国民の税金で、ということだ。

 

琉球朝日放送 報道制作部 Qプラス » 5・15復帰リポート(2) 憲法から見る土壌汚染

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で、これは何を意味するのか。

 

つまりは、垂れ流し放題、米軍の無責任主義を日本政府が自ら是認しているという意味である。

 

ジョン・ミッチェル氏の資料開示請求により、再び表にでてきた基地汚染の実態。国民に伝えられず、隠ぺいされていく米軍環境事故の実態。

 

米軍環境事故10年間で344件 多くは燃料漏れ 岩国基地「PCB漏れ」処理写真発見

沖縄タイムス+プラス

2018年5月18日 13:12

 
 【ジョン・ミッチェル特約通信員】米軍岩国基地山口県)で2007~16年の10年間、ジェット燃料漏れなどの環境事故が少なくとも344件起こっていたことが、米情報公開制度で本紙が入手した内部文書で分かった。同基地は、燃料などが漏れ出ても基地内にとどめる池や水門などが設けられているが、漏れた液体は施設の外に流れ出ていた。

 

「PCB漏れ」と表示された2015年5月20日付の写真では、米海兵隊岩国基地で、防護服姿の作業員が発がん性物質を除去する様子が写っている

 

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ジェット燃料が岩国基地内から漏れ出すのを防ごうとする作業員

 

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 海岸沿いに立地し、頻繁な軍用機の離着陸が見込まれるなど、岩国と共通点の多い名護市辺野古の新基地でも同種の環境事故が頻発する恐れがある。

 

 文書によると、事故の大部分はジェット燃料の漏出で、10年間に198件の燃料漏れが起き、計2万4128リットルの燃料が漏れ出た。

 

 04年4月21日には、油水分離器の過負荷で738リットルのジェット燃料が漏れた。13年7月25日には海との間の水門が保守作業中に損傷し、72リットルの油圧作動油が港湾部分に漏れ出た。

 

 このほか、ディーゼル燃料漏れや破損した燃料温度計からの水銀漏出、残留性有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)含有とみられる油圧作動油や泡消火薬剤漏れなどの事故も多数あった。報告書の数が極端に少ない年もあり、一部事故は非開示とされた可能性もある。

 

ospreyfuanclub.hatenablog.com

 

 辺野古新基地について、日本政府は繰り返し「環境への影響は最小限」としているが、岩国でのこうした事故報告は予防策があっても人為的ミスや予測しがたい事故による環境破壊が避けがたいことを示している。沖縄では頻繁な台風襲来と地域の生態系のぜい弱さが加わるため、新基地のリスクはより深刻となりそうだ。

 

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】開示された岩国基地関連の米海兵隊内部文書には、有害物質のポリ塩化ビフェニールを示す「PCB漏れ」と記された2015年5月20日付の写真も複数あった。大型変圧器がトラックから落下し、汚染液が漏れた事故処理の過程の記録とみられ、防護服姿の米軍人らしき作業者が漏れた液を取り除き、汚染土壌を削り取る様子が写っている。

 

 写真以外にPCB漏れの詳細を示す資料は開示されていない。在日米軍は02年に全国の米軍基地内にある約3千トンのPCB含有物質を米本国に運び処理すると公表したが、その3分の2は在沖米軍基地内に置かれていた。

 

誰が負担するって、

全部、日本の負担だから、どんな公害が垂れ流されようと、平気である。

 

この事故の時も米軍兵士の SNS グループには歓喜して騒ぐ兵士たちのコメントが数々寄せられていた。誰も有害化学物質汚染のことなど気もせず、うち興じる米兵たち。

 

ospreyfuanclub.hatenadiary.com

 

 

 

しかも、垂れ流された膨大な汚染物質は私たちの飲む水の中に入り込んでいる。たとえば、この北谷浄水場は、北谷をはじめとする中部と南部の七つの市町村に水道水を供給している、県内で最大規模の浄水場であるが。

 

実際には、我々は、このような水を飲むことを強いられているのだ。

 

汚染物質除去 財源見通せず/北谷浄水場 補助金19年度まで | 沖縄タイムス紙面掲載記事 | 沖縄タイムス+プラス

2018年5月19日

 

 米軍嘉手納基地周辺の河川から残留性有機汚染物質のフッ素化合物PFOS(ピーホス)が高濃度で検出された問題を巡り、県企業局が2020年度以降、北谷浄水場の汚染物質除去する活性炭の財源のめどが立っていないことが18日、分かった。

 

 同浄水場は現在、老朽化に伴う改良事業を行っており、ピーホス除去の活性炭取り換え費用を含めて17年度から国の補助金が出ている。19年度までは補助金を使って活性炭を毎年取り換える計画だが、補助が切れる20年度以降は、先が見通せない状況だ。

 

 企業局は16年度、米国が設定した「飲料水に関する生涯健康勧告値」を超えるピーホスが検出されたことから、緊急対策として活性炭4個を約1億7千万円かけて交換。ピーホスは基地以外で使用されておらず基地由来の蓋然(がいぜん)性が高いとし、その費用補償を沖縄防衛局に求めてきたが、実現していなかった。

 

 一方、防衛局は17日までに、ピーホス除去の緊急対策費を補償する方向で調整に入った。企業局は「20年度以降の財源も含めてどういう補償が可能なのか、状況を見ながら防衛局と協議していきたい」とした。(政経部・嘉良謙太朗)

 

米軍は汚染を垂れ流し、

日本政府には予算がない。

 

そしてそのおぞましい環境被害を受けるのはまず第一に子どもたちであることを忘れてはないか、この国は。この国の施政者は。

 

無責任米軍にただ追従する無責任政権に未来はない。

 

ジョン・ミッチェル氏の新刊が5月30日に出版される。

 

新刊『追跡・日米地位協定と基地公害 『太平洋のゴミ捨て場』と呼ばれて』 ジョン・ミッチェル 著、阿部 小涼 訳  岩波書店 地球最大の環境破壊者、米軍。沖縄や岩国・厚木・横須賀基地などの知られざる汚染を暴く衝撃のルポ。 発売日 5月30日

 

地球最大の環境破壊者、米軍。その基地はダイオキシンや核物質で高濃度に汚染されている。環境意識の高まりから米国内や他国では浄化に乗り出す一方、日本では地位協定が基地公害を隠蔽する。

 

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