軍事施設用のカミソリ鉄条網、防衛省は「琉球セメントが設置した」と二度も証言したが、それで間違いはないか 【 琉球セメント、一皮むけば宇部興産 ② 】
今後も末永く語り継がれることだろう。琉球セメントが県民にむけてカミソリ刃鉄条網を設置したこと。
地域と共に歩む
とかたる琉球セメントの
この、
県民に対する唐突な剥きだしの敵意は
いったいどこからくるのか。
琉球セメントが安和の桟橋から辺野古を埋めるための土砂の積み込みを始めるにあたって、国道449号線沿いに設置した軍事用のカミソリ鉄条網のことである。
琉球セメント、一皮むけば宇部興。何百という命を海にうずめてきた宇部炭鉱の百年の歴史を 振り返るとき、 いまもかわらず死と戦争のために人々を働かせる国策会社の姿がそこにある。 ご覧ください。
おおよそ、
民間企業のやることとは程遠い。
それは、市民の生活圏であり、通学路でもある国道の、高さ70センチほどのフェンスのすぐ下に設置された。
ここに至る過程をすべて見ていて、
そのうえで、
防衛局員を招き入れ、
桟橋の現場をテントで覆い
カミソリ刃を県民にさしむけたのだ。
高江の森の中で張り巡らされたカミソリ刃付鉄条網が住民生活の場まで張られた琉球セメントの安和桟橋付近。防衛省は、あくまで琉球セメントがやったと主張するが、防衛省の関与があったことは間違いないだろう。マスコミでも警察、海上保安庁、民間警備会社が協議と報じていた。 pic.twitter.com/m2gTcFyJKi
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) December 3, 2018
防衛省は、二度にわたって、カミソリ歯突き鉄条網は「琉球セメントが設置した」と、述べた。
2018/12/4 衆議院での質疑
伊波議員
私は12月1日この琉球セメントの泡桟橋などを視察してきましたが、昨日12月3日、桟橋に設置された施設されたベルトコンベアを使用して船に積み込む作業を行いました安倍政権と防衛省の県民の民意を踏みにじる暴挙に強く抗議いたします。
現地を見て大変驚いたことがあります。あの琉球セメントの桟橋施設周辺に、高江のヘリパッド工事でも使われたカミソリ歯突き鉄条網が、県道沿いの道に面するよう、設置されていました。
お手元の資料の最後から2ページの、この写真ですけど、あのカミソリ刃なんですが、このようものに剃刀がずっと巻きつけられている鉄条網でございますが、子供や幼児も歩くような歩道に面し、手を伸ばせばすぐ届くところに絡みつけ、鉄条網を設置するのは異常というほかありません。
設置者が誰なのか。琉球セメントか沖縄防衛局かどちらなのでしょうか。また誰の許可を取って設置されているのか、早急に撤去すべきと考えますが、いかがでしょうか。
石田整備計画局長
お答えを申し上げます。ご指摘の安和桟橋周辺の鉄条網につきましては、土地所有者であります琉球セメント株式会社が設置をしたと認識してございます。鉄条項につきましては設置者において適切に管理されるものと認識しております。
伊波議員
いやこれは何らかの形があるのではないか、12月2日の琉球新報においては既に県警や海上保安庁、民間の警備会社と警備体制を協議してると報道されています。本来これは沖縄防衛局に関連する仕事ですよね。沖縄防衛局はこれに全く関与していないのかどうか、本当にそう言えるんですか。
西田整備計画局長
警備の件につきましては必要に応じ警備を求めると言ったことは、一般論としてあろうかと思いますが、個別の警備につきましては警備の関係上ひかえさせていただきますが、いずれにいたしましても先ほどご指摘のありました鉄条網につきましては、土地所有者であります琉球セメント株式会社が設置したと認識しており、設置者において適切に管理されるものと認識しております。
すごいよな。
防衛局、都合悪くなれば、ぜんぶ民間企業がやったこと、で片づけるのだろうか
有刺鉄線 (barb wire) の中でも、カミソリ刃をつけたものは特殊なものである。
有刺鉄線 (barbed wire) には各種ある。
しかし、今回使われたのは BTC razor wire の short barb。
レーザーワイヤーを検索すれば、
ほとんどが軍事用のものだ。
軍事基地でもなく、
原子力発電所でもない、
セメント製造を作っている「琉球セメント」が、なぜ、よりにもよって、輸入品の軍事施設用のカミソリ刃鉄条網を使う必要があるのだろう。
外国製で、一般に流通しておらず、納入するのにも手間がかかるレーザータイプ (カミソリ刃付き) を、何の意図で琉球セメントが仕入れたというのか。
しかも、
よーく見てほしい。
このカミソリ刃付鉄条網は、
二年前に防衛局が高江に設置したものと同じタイプである。
高江の通称 N1 に続く道に防衛局が設置したカミソリ有刺鉄線
高江の通称 N1 に続く道に防衛局が設置したカミソリ有刺鉄線
比べてみてほしい。安和の国道449号沿いに今回設置されたカミソリ刃鉄条網。
二年前のヘリパット建設の際、
高江に同じタイプの軍事施設用レーザーワイヤーを設置したのは、防衛局だったが。
いったいこれは、
どういうことなのか。
なぜ安和の桟橋に「琉球セメント株式会社が設置」したというカミソリ有刺鉄線と同じものが、高江にも設置されていたのか。
まさか防衛局は、高江の有刺鉄線も「琉球セメント株式会社が設置」したとか言い出したりしないだろうが、
万が一、そんなことをいわれたとしても、
じっと耐えて土砂を運び続けるのだろうか、琉球セメントは。
地元沖縄への想い、
モノづくりのプライド、
その片鱗もない。
そして、
実にその夜のことだ。
あの話題のカミソリ鉄条網、国道沿いのものだけが急ぎ撤去されていた。
理由は「不明」だという。
沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、埋め立て土砂を搬出する市安和の琉球セメント桟橋入り口付近に設置されていた「カミソリ刃付き鉄条網」が4日夜、撤去された。理由は不明。
伊波洋一参院議員が鉄条網の設置について、写真入りで3日にツイッターでつぶやいたところ、「リツイート」2682件(4日午後8時現在)とともに、「子供が触ったりしたら大けがだ」「国家権力が国民に刃を向ける」などのコメントが殺到した。
防衛省の西田安範整備計画局長は4日の参院外交防衛委員会で伊波氏に対し、「土地所有者である琉球セメント社が設置したと認識している」と述べた。
沖縄防衛局が警備のために要請したかどうかについては、「必要に応じ警備を求めることは一般論としてあろうかと思うが、個別の点については警備の関係なので控える」と明らかにしなかった。
県によると鉄条網が設置された場所は民有地だが、歩道に近く、県北部土木事務所が3日、琉球セメントに対し安全性への懸念を伝えた。
地域と共に歩むなどとは偽りで、
国策と共に歩んできた山口県の宇部興産が、「琉球」という名を冠して沖縄進出、挙句に「紅濱」というブランドを作り、沖縄名産豆腐ようまで販売して稼いでいるが、
カミソリ鉄条網を
県民にむけた琉球セメント
そんな謗りをうけても、
やめられないのは基地利権。
そのためだけに、
防衛局の尻拭いだろうと、手先だろうと、後始末だろうと、なんでも歓んで引き受けるというのだろう。
今朝も早朝から50人ほどの防衛局員が敷地内に入っていった。機動隊員を乗せたかまぼこ車両が四台も敷地内に入る。
そういう会社だ。
防衛局と機動隊をうけいれ、
県民にカミソリ鉄条項をむける。
県民と知事とを裏切り、
違法な土砂積み込みを再開させ、
沖縄の山を削り、
沖縄の海を埋める。
そんな企業が、そもそも社名に「琉球」などという名を使うのは傲慢過ぎるというものだ。
県民みんなで、
ふさわしい社名を考えてあげてはどうだろう。
日本の無責任政官業
菅官房長官
辺野古の環境破壊は⇒「防衛局に聞け」
望月記者「約15年前から県内で確認されていた3頭のジュゴンの内、2頭の姿が確認出来なくなった。護岸工事と異って土砂投入は原状回復は困難となりますが、この工事による貴重な生態系の破壊について、政府としての考えは?」
— umekichi (@umekichkun) December 4, 2018
ポンコツ「防衛局に聞け」
報道官としてマヌケなオマエに聞いてんだよ、菅。 pic.twitter.com/SBdCOJCQik
カミソリ鉄条網の設置は⇒「琉球セメントが」やった
伊波洋一議員の質疑 - じゅぴ☆ (@jupiterjenny) - TwitCasting
今朝のタイムス一面。