Osprey Fuan Club

~ 沖縄の歴史から現代の政治まで ~

これが米軍が九か月もかけて明らかにした事故調査結果か? - 在日米海兵隊 HP のオスプレイ事故調査報告がひどすぎてお話にならない - 在沖海兵隊がバカなのか、それとも日本が在沖海兵隊にバカにされているのか、答えはどちらだ !?

 

さて昨日のことだ、

 

公式の在日海兵隊ホームページに

昨年12月13日、つまり9か月前のオスプレイ事件調査報告がやっと掲載された。

 

オスプレイの事故調査の結果

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いや、もうすごいよな。

 

9か月もたって、

 

しかも、公式の海兵隊の HP なのに、その事故調査報告がウソだらけだ !

 

嘘① - 30キロ離れた海上で事故、とは、どこなのか !  

2016年12月14日 「本島から東30キロ」発表

なんとニコルソンは防衛相には沖縄の本島から東に約30キロはなれた海上で、といっていた。

 

「空中給油訓練中のトラブルが原因」米軍側|日テレNEWS24

 稲田防衛相と電話会談した在日アメリカ軍・マルティネス司令官の説明によると、事故を起こした「オスプレイ」は、沖縄本島の東約30キロの海上で空中給油機から給油を受ける訓練をしていた所、ホースが切れ、機体に不具合が生じたという。このためパイロットが名護市のキャンプ・シュワブに着陸しようとしたもののたどり着けず、浅瀬に不時着したという。

 

どうやらこれが沖縄本島の東約30キロ。

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オスプレイ、空中給油中にプロペラ損傷 「最善の決断」

2016年12月14日

在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が、記者会見して明らかにした。

 ニコルソン氏によると、事故機は沖縄本島の東方約30キロ付近を飛行しながら空中給油機から給油を受ける際、給油ホースが切れてオスプレイのプロペラが損傷した。機体は不安定な状態になり、普天間への帰還を試みたが、パイロットの判断で、目的地を、市街地に囲まれた普天間ではなく、東海岸沿いのキャンプ・シュワブ(名護市)に変更した。しかし、たどりつけず、午後9時半ごろ不時着水を試みたという。

オスプレイ、空中給油中にプロペラ損傷 「最善の決断」 - 沖縄:朝日新聞デジタル

 

74キロ先の訓練空域「ホテル・ホテル」だった !?

年が明けると、なぜか報告は安部の海岸から約74キロ離れた訓練空域「ホテル・ホテル」で訓練していたというものにかわっていた。

 

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本当は訓練区域外の与論島沖合で訓練していた

しかし、

実は、これも真っ赤なウソだった。

実際には、後に見るように、訓練区域外の与論島沖合、で訓練していたのだ。

二転三転

よくもそんなウソがつけるものだよ。

 

九か月後に分かったこと

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オスプレイ名護沖墜落、訓練空域外で事故 米報告書
記事投稿日:2017/09/12

【東京】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが昨年12月に名護市安部の浅瀬に墜落した事故に関し、米政府が強風や後方乱気流など「困難な気象条件下」での空中給油中の「パイロットのミス」だったと結論付ける事故調査報告書をまとめた。防衛省11日、公表した。米軍が当初は ❶ 「不時着」だ → 当初は Crash 「墜落」と手書き連絡「墜落(crash)」と連絡していたことも手書きのメモで判明した。また、事故現場は当初、❷ 安部から 30キロ東 → 74キロ東の訓練空域「ホテルホテル」→ 訓練区域外の与論島沖15キロ先 安部の海岸から約74キロ離れた公海上の訓練空域「ホテル・ホテル」としていたが、訓練区域ではない与論島沖約15キロの海上だったと訂正した。さらに ❸ 空中給油事故は初めて → 二例目 同様事故が2例目だったことも明らかになった。

 

政府はことし1月、オスプレイの全面的な飛行再開を容認した際、米側の説明に基づき「空中給油でこのような接触が発生したのは今回が初めて」と説明していたが、2015年にも米カリフォルニア州で発生していた。同様事故が2例目だったことも明らかになった。機体については「不具合または整備不良が事故要因となる兆候はなかった」と安全性を主張した。当時はヘリモードに転換し正常に着陸したという。

オスプレイ名護沖墜落、訓練空域外で事故 米報告書 | 女性自身

 

そこから「パイロットは人口過密地域の上空飛行を回避し、東村の3キロ南東で、推進力を保ちつつ水上に緊急着水を敢行」とか

  

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まず、

嘘② - いったいどこの人口密集地域の上空を回避したのか ? 

 

30キロの沖合 (だったと仮定しよう) から、名護の安部まで、ずっと海上だが、どの人口密集地域を回避したのか。

  

いったいオスプレイは、人口密集地域を避けたのではない。

 

事故現場の沖合から、沖縄本島という「人口密集地域」に向かって飛んでいたのだ !

 

 

嘘③ - 東村の3キロ東南に着水? 

 

バカなのか?

 

東村から?

三キロどころか、数十キロ以上離れている。

 

東村ではない。墜落現場は名護市だ !

 

よほど名護市と書きたくないんだな !

 ( 理由はもちろん名護市辺野古に新基地を作ろうとしているからだ。)

 

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嘘④ - プロペラ破損したのに「推進力を保ちつつ水上に緊急着水を敢行」? 

 

はい? 給油ホースにプロペラが接触し、

プロペラが破損したのに、「推進力を保ちながら緊急着水」とか。

 

米軍ですらが crash といっているのに、「緊急着水」とは、なんだこれ。

 

これが「緊急着水」だというバカさ加減。

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もう一度言うが、

これが九か月もかけた在沖海兵隊が HP の公式の事故報告である。

 

日本の、日本語による、政権「忖度」だらけのガラパゴス化した情報世界で、米軍の公式発表とはかけ離れたまやかしの情報をだし続ける在日米軍

 

それは在日米軍がバカのか、それとも日本が在日米軍にバカにされているのか、

一体どっちなんだ ?

 

 

そして、こちらは ⇩ 米軍が提出した事故調査報告書。ほとんど黒塗りの「のり弁」だったが、そこから更に米軍の二転三転のウソが判明する。

ospreyfuanclub.hatenablog.com

 

 

なぜ名護と書かない? 現場住民、オスプレイ事故報告に疑念

2017年9月12日 05:45 沖縄タイムス

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オスプレイ名護沖墜落、訓練空域外で事故 米報告書

2017年9月12日 06:30  - 琉球新報

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 【東京】米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが昨年12月に名護市安部の浅瀬に墜落した事故に関し、米政府が強風や後方乱気流など「困難な気象条件下」での空中給油中の「パイロットのミス」だったと結論付ける事故調査報告書をまとめた。防衛省が11日、公表した。米軍が当初は「墜落(crash)」と連絡していたことも手書きのメモで判明した。また、事故現場は当初、安部の海岸から約74キロ離れた公海上の訓練空域「ホテル・ホテル」としていたが、訓練区域ではない与論島沖約15キロの海上だったと訂正した。さらに同様事故が2例目だったことも明らかになった。

 政府はことし1月、オスプレイの全面的な飛行再開を容認した際、米側の説明に基づき「空中給油でこのような接触が発生したのは今回が初めて」と説明していたが、2015年にも米カリフォルニア州で発生していた。同様事故が2例目だったことも明らかになった。機体については「不具合または整備不良が事故要因となる兆候はなかった」と安全性を主張した。当時はヘリモードに転換し正常に着陸したという。

 

 

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