Osprey Fuan Club

~ 沖縄の歴史から現代の政治まで ~

オスプレイに劣化ウランやトリチウム使用 - 地元には何も知らせず、防護するのは米軍だけ

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防護服に全面防護マスク、あまりに異様な名護市安部のオスプレイ墜落現場 (2016/12/16)

 

毎回、

米軍機墜落事故のたびに問題となるのが、

放射性物質飛散疑惑だが。

 

とうとうでてきましたよ。

 

CH-53D のようなヘリに使われているストロンチウム90ではなく

 

オスプレイでは劣化ウラントリチウムが使用されているということだ。

 

これは、数日前のこの琉球新報の記事と関連している。

 

なぜオスプレイの整備に放射性物質の管理業務が含まれるのか、という疑問だった。

 

放射性物質を管理 米軍オスプレイ 整備募集で業務に - 琉球新報

2019年3月14日 05:30

 

 米軍が垂直離着陸輸送機オスプレイの新たな整備拠点の設置を検討している件で、2月に開かれた企業向け説明会の内容が公表され、オスプレイ整備業務に放射性物質の管理が含まれることが13日、分かった。在日米軍の動向を監視するリムピースの頼和太郎編集長は「(2004年に沖縄国際大学に墜落した)CH53大型輸送ヘリコプターと同様、ローター部分に放射性物質が使用されている可能性が高い」と指摘した。

 

 米軍が今回内容を明かしたオスプレイの説明会は2月20日、神奈川県の厚木基地で開かれ、受注を希望する5社が参加した。参加業者と米軍との質疑応答で米軍は非定期の整備・修繕に含まれる業務内容として「放射性物質の管理」を挙げた。

 

 整備拠点は受注企業が沖縄から約1600キロ以内で探すこととされている。現在、整備拠点となっている千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地ではオスプレイの収容スペースが限られているため、複数業者に委託するという。木更津駐屯地では米軍普天間飛行場所属の1機目が整備を終えて戻ったばかりだ。約7カ月の予定が2年超かかった。米軍は、木更津駐屯地に追加の整備施設を設けず、山口県岩国基地は整備場所に適さないと業者への回答で明かした。

 

 普天間飛行場に所属する全24機うち10機を今後5年間に整備する予定だ。理由について米軍は「定期整備が必要な飛行時間に全機体が達している訳ではない。ただ、海兵隊オスプレイの利用を増やしているので、今後必要となるだろう」と説明した。

 

 整備業務の契約期間は最長10年。今年9月か10月に正式に募集し、募集から1年後に契約を始める予定だ。説明会に参加したのは現在整備を受注しているSUBARU(スバル)、オスプレイを製造するベル・ボーイング大韓航空、日本飛行機、エリクソンの5社。
 (明真南斗)

 

オスプレイに使用されている放射性物質・・・

 

当初、考えられたのは、IBIS システムに使われているストロンチウム90 だった。

 

ストロンチウム90を使った IBIS (In-Flight Blade Inspection System)。簡単にいうと飛行中回転翼検査システム。

 

CH/MH-53E ヘリなどに使われている IBIS の米軍の資料が昨年削除されて見れなくなっているので、その資料を復元し保存しているが、そのうちのニページを紹介したい。

 

CH/MH-53 ヘリなどで飛行中のヘリのブレードの破損を探知するための装置にストロンチウム90が使用されている。

 

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2004年の沖国大にヘリが墜落した事故では、放射能物質についての情報を一切ださず、米軍は、米軍消防には放射性物質検査を行ったのに、何も知らないで消火作業をおこなうことになった宜野湾消防署員には、何の対処もしなかった。

 

そうして事故から20日後、やっと米軍は、ストロンチウムの存在と、ストロンチウム90の一つが完全焼失したことを報告した。

 

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これらの非常識な放射能物質焼失事件を、米軍は堂々と沖縄の大学の大学生が学ぶキャンパスのなかでくりひろげたのだ。

 

沖国大ヘリ墜落、米軍消防に放射能検査 宜野湾消防には行わず - 琉球新報

2015年8月18日 12:30

 

 

これだけでも550人分。今日この会場に集まってくださっているほとんど全員が1年分の被曝をしてしまうというぐらいのストロンチウムがそのあの 日、7年前のあの日に沖縄国際大学で撒き散らされて、えー、一部は飛んでいっちゃったんだろうけど、だろうしほとんどのものは米軍がごっそりと土ごともって帰った、いうことになったんだと思います。

blog.livedoor.jp

 

 

また、2017年の保育園の屋根に普天間のヘリが落下物を落とした件においては、米軍は部品落下を決して認めなかったが、ご存知の通り、その落下物は、まさに米軍ヘリの IBIS 装置の放射能漏れを防ぐカバーだった。

 

放射性物質を使った装置の放射能漏れを防ぐプラスチックの分厚いカバーを、米軍は園児たちのいる屋根の上に落し、そのうえで事実関係を否認したのだ。

 

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それでは、その IBIS の説明と注意書には何と書いてあるのか。米軍資料のごく一部を読んでみよう。

 

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もし事故や墜落、救助や復旧の時には、人員は IBIS の放射線物質の存在と、被爆防護の計画について知らされる必要がある。

さらなるガイダンスについては地域の救急対応の部署にご連絡を。

 

つまり、沖縄国際大学の墜落事故時も、髙江の墜落事故時も、保育園の屋根の上のカバー落下も。IBIS の放射線物質の存在と、被爆防護の計画について知らされる必要性については、何一つ行使されなかったのだ。

 

我々は在沖米軍にとってどんな存在なのか。

 

そして、

今朝の琉球新報では、

さらなる衝撃的な事実が明らかになった。

 

オスプレイで使われているのは、劣化ウラントリチウムだという。

 

オスプレイに劣化ウラン、機体重りに 専門家、事故時の燃焼懸念 - 琉球新報

2019年3月22日 05:00

 

  米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの機体に放射性物質劣化ウラントリチウムが使われていることが21日までに分かった。米国防研究所(IDA)でオスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏は本紙の取材に対し、オスプレイに使われている劣化ウラン放射能値が自然界の20~300倍に上ると説明した。オスプレイは重大事故率が高く、沖縄県内で頻繁に訓練しているが機体の整備計画が大幅に遅れており、安全性が懸念されている。墜落など重大事故の場合について専門家は「物質が燃焼すれば人体に影響を及ぼす」「ウランは毒性が非常に強く、危険だ」などと指摘している。 

 

 リボロ氏によると、オスプレイの機体のバランスを取る重りとして1キログラム当たり7万8千ベクレルの放射性物質を持つ劣化ウラン数キログラム使われている。リボロ氏は、オスプレイを通常運用する際は「長時間人体に接触させておかない限り、危険はない」と説明した。墜落した場合には「最悪の場合、金属ウランが融ける」と説明したが、蒸発することは考えにくいとした。劣化ウランは原子炉や核兵器の燃料を生産する際にウランを濃縮する過程で副産物として生まれる。劣化ウラン弾や戦車の材料として軍事兵器に利用されることが多い。航空機のバランスを取る重りとして、民間機でも使われている。

 

 一方、米海兵隊は本紙の取材に対し、オスプレイの機体に氷が付着しないようにする装置と救命ボートにトリチウムが使用されていることを明らかにした。「量が非常に少ないため、安全だと考えられる」とコメントしている。

 

 オスプレイ普天間飛行場沖縄県宜野湾市)に配備された2012年以降、24機のうち2機が名護市安部とオーストラリアでそれぞれ墜落している。04年に同市の沖縄国際大学に墜落したCH53D大型輸送ヘリコプターはプロペラの亀裂を感知する装置にストロンチウム90が使用されており、問題となった。米海兵隊やリボロ氏によると、同様の装置はオスプレイに搭載されていないという。
 (明真南斗、嶋岡すみれ) 

 

 

どおりですさまじい防護服だ。

白い防護服で、左側には計器で何かを計測しているかのような兵士もいる。

 

 

 

 

しかし、この時、周りに集まっていた住民や取材陣らには、墜落による劣化ウランの危険性についてインフォームされた者は誰一人いなかった。

 

それどころか、米軍は、部品の回収を完全には行わず、住民任せ。機体構造の繊維や金属、果てはヘルメットからオスプレイ操縦マニュアルまで、安部の海に放置された数え切れないほどの残骸の回収は住民任せになったのだが、

 

それでもトリチウム劣化ウランについては伝えられることはなかった。

 

オスプレイ事故…片付けは住民 「元の美しい海に」 | 沖縄タイムス+プラス

 

米軍の劣化ウラン使用は悪名高い。

 

劣化ウラン(DU)は、天然ウランから濃縮によって濃縮ウランを得た後に残された部分。劣化ウランの比重は約19であり、鉄の2.5倍、鉛の1.7倍という重い金属であるため、米軍などでは戦車砲徹甲弾や装甲材として用いられている(劣化ウラン弾)。

 

イラク等実戦で劣化ウラン弾を使用した地域での白血病罹患率や奇形児出生の増加、あるいは米軍帰還兵の湾岸戦争症候群などの健康被害が報告されているが、米政府は証拠不十分との立場を取っている。米国の復員軍人省は2007年、兵士たちのガン情報を非公開にすると決定した。

米軍が劣化ウラン弾を使用し続ける理由|WIRED.jp

 

 

ハワイのオスプレイ墜落死亡事故現場で、白い薬剤を散布する防護服らしきものを着ている人間が写っている - ブログ「風の谷」 再エネは原発体制を補完する新利権構造

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まったく同じ、蛍光色の緑の液体がまかれた高江のヘリ墜落現場。 

 

米兵のポイ捨てたばこやガム 緑の水たまり、残骸も散乱したまま 東村高江のヘリ炎上現場
2017年10月21日 15:11

現場に残った黄緑の蛍光色の液体=21日午前9時半ごろ、東村高江 

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米軍は、不気味な白や緑色の液体を撒いて、黙って土をさらって引き上げる。

 

そして防衛局は、

説明できない説明会をひらく。

 

説明を受けた比嘉常雄さん(67)は説明の遅れを指摘し「さっと知らせてほしい」、玉城昭亘さん(77)は「人が住んでいない所に基地は移してほしい」などと指摘した。機体が漬かる海の環境汚染の心配に関する質問も10問以上出たが「調査中」「情報が入り次第、お知らせする」などの繰り返しだったという。参加者の1人は「説明できない説明会」と皮肉った。

jisin.jp

 

知っていたのではないか。

 

知らんぷりの防衛局は。

劣化ウランのこともストロンチウムのことも。

 

名護市安部のオスプレイ墜落から三年がたつ。

それでやっと明らかになる、

オスプレイ劣化ウラン

 

それでもあなたは

米軍と防衛局を信じますか。

 

県民の頭上を飛ぶ米軍機は、

放射性物質をのせて飛んでいる。

 

< 続報 >

健康への影響検証の材料さえ沖縄県民に提供されず オスプレイに放射性物質 日米、説明なく「安全」を強調 - 琉球新報

2019年3月22日 12:10

<解説>
 重大事故率が高い米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイの機体に放射性物質劣化ウラントリチウムが使用されていることで、墜落事故の危険だけでなく放射能汚染という二次的危険性もあることが明らかになった。沖縄へのオスプレイ配備を強行し、米軍に訓練場所を提供し続けている日本政府にも説明責任がある。米軍は健康への影響がないことを強調するが、それを検証する材料さえ県民には提供されていない。

 2016年12月に普天間飛行場所属の海兵隊仕様のMV22オスプレイ1機が名護市安部沖に墜落した際、白い作業服を身にまとった米兵の姿が確認され、放射能汚染の可能性が指摘された。沖縄防衛局も放射線量の測定を実施したが「異常は確認されなかった」とするだけで、機体に劣化ウラントリチウムが使用されていることは説明してこなかった。

 県民には事実が知らされないまま、オスプレイは市街地上空を昼夜問わず飛び交い、周辺空域で難易度の高い空中給油訓練などを実施してきた。日本政府もそれを追認してきたといえる。18年6月以降は普天間飛行場所属の海兵隊仕様に加え、空軍仕様のCV22も飛来するようになった。県内のオスプレイ飛行は増す一方だ。

 米軍は放射性物質の使用について「健康上の問題はない」と説明するだけで、その根拠や詳細は明らかにしていない。日米両政府は安全性を確認できる十分なデータを開示する必要がある。基地対策課を設ける県にも、積極的に米軍の情報を開示させ検証する姿勢が求められる。
 (明真南斗)

 

ospreyfuanclub.hatenablog.com

 

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