オスプレイ17機の予算はつけても、レッドサラマンダーは日本にたった一台。なぜなのか。
なんということだ。
大阪北部地震に続き、こんどは大豪雨である。
ネットには救助を求める被災者の声があふれている。
そんななか、全地形対応の特殊車両レッドサラマンダーが愛知県岡崎市から西日本に向かった。
広島県へ出動中の部隊は、名神高速一宮PAで、愛知県の他の部隊と合流し、緊急消防援助隊、愛知県隊として広島県へ向かいました。#名古屋市消防局 #緊急消防援助隊 #愛知県隊 #レッドサラマンダー pic.twitter.com/dbckhHyuin
— 名古屋市消防局【公式】 (@NagoyaShobo) July 6, 2018
全国にたった一台しかない「あらゆる災害現場への人員・物資の搬送や救助救援活動」が可能な「レッドサラマンダー」だ。
サラマンダーとは、「山椒魚」、そして火熱に耐える伝説の生物「火蜥蜴」。水陸両用の救助救援活動を可能にする車輌にふさわしい名前だろう。
豪雨被災地に赤い特殊車両 悪条件こそ本領発揮(17/07/10) - YouTube
し・か・し、
肝心のレッドサラマンダーは、国内に一車輌しかない。
ゆえに、「全国の中央にあり、北にも南にも出動しやすい」「高速道路が近く、交通の便が良い」という理由で、2013年から愛知県岡崎市に配備されている。
頼むぞ、レッドサラマンダー!
— 食糧配給公団 (@saka_t2ya) July 7, 2018
広島県のみんなを助けてくれ!
#レッドサラマンダー pic.twitter.com/a8gmh5SgoY
しかし、「当初は広島に向かって出動していたが、岡山県でも大きな被害が出たことを受け」岡山に。既に現地入りしたと伝えられている。
大雨災害に派遣中の、緊急消防援助隊、愛知県隊は、広島県へ向かっていましたが、岡山県の要請を受けた総務省消防庁の判断により、派遣先を岡山県に変更しました。#名古屋市消防局 #緊急消防援助隊 #愛知県隊 #レッドサラマンダー pic.twitter.com/VinChRE24W
— 名古屋市消防局【公式】 (@NagoyaShobo) July 7, 2018
そもそも論、だが、
なぜ、この災害大国の日本に
全地形対応車の救急車両が一台しかないのか。
だから、岡山か広島か、
という話になる。現場の人間にとって、これぐらい心引き裂かれることはない。
迅速な活動と、訓練も含めその機動性を高めるためには、少なくとも全都道府県に一台ずつあってしかるべきではないか。
これこそが、
浪費三昧の防衛省に比べ、この国の消防庁に予算が下りていないことを如実に表す数値である。
レッドサラマンダー、1車輌1億1千万円。
その予算を出し渋る政府は、一方で、1機あたり約147億円のF35戦闘機42機の購入予定、昨年11月には更に追加購入すると発表。トランプ政権へのご祝儀だ。
普天間オスプレイ24機ですらこれだけの緊急着陸や2機の墜落でとんでもない話だというのに、オスプレイ17機セットを総額3600億円で購入。1機あたり約220億円の計算だ。
屑鉄オスプレイ一機の購入予算で、いったい何台のレッドサラマンダーが全国に配備できるか、単純計算でも、220台だ。
さらには、イージス護衛艦の弾道ミサイル対応艦を8隻態勢とする改修と建造に約1000億円、そしてご存知の通り、イージスアショア2基で合計約1600億円。
はい、数日後、1基800億のイージスアショアが、二基で6000億円になりましたよ。
予算額の5兆円を突破し、今年度の防衛費は過去最高額となるだろうといわれている。
第一次安倍政権は、2007年に防衛庁を防衛省へと格上げし、その防衛省の威信と予算上の大きな権限を与え、十年以上も軍事力強化ばかりを優先させてきた。
ミリタリズムとはこういうことだ。
常に軍事を優先させ、国民にとって必要なことが常にないがしろにされる。
災害での救難活動には全く使えないオスプレイ1機の価格で、UH-60J救難ヘリが6台買えます。
— 🏕インドア派キャンパー 📢高プロ廃止だ (@I_hate_camp) July 7, 2018
どちらが正しい税金の使い道でしょうか? pic.twitter.com/PEuJXRunx7
・レッドサラマンダー1台1億1千万円
— やんばるぐらし@辺野古新基地反対☆高江をまもれ (@yanbarugurashi) July 7, 2018
・オスプレイ1機170億円
オスプレイ1機分のお金でこの特殊車両が150台買えます。1都道府県につき3台配備できる計算です。災害多発の日本にとって本当に必要なのはどちらでしょうか。 https://t.co/qwfW9d6too
レッドサラマンダーは、消防庁の切り札として、あの東日本大震災の教訓を受け配備された。
それなのに、全国にたった一台しかないというのでは、ほんとうに教訓は生かされているのかどうか、疑わざるをえない。
< 2018年7月8日朝、追加 >
それを証拠に、8日の朝の時点でやっと政府は災害対策本部を立ち上げた。
どう考えても遅すぎるだろ。
総理が1日何をしていたのかはこちらからどうぞ。⇩
発出動した消防車両「レッドサラマンダー」 脅威の性能とは - ライブドアニュース
ウヨリプいちいち面倒くさいからここに書く
— オスプレイ不安クラブ (@ospreyfuanclub) July 8, 2018
「先日の」と、もう終わったことになっている花畑や
「消防庁が予算申請すれば」とか書く世間知らずウヨにうんざりだ。
消防庁本年度予算額 142.9億円
オスプレイ一機 170億円以上
金銭感覚おかしくなってるのか、この国は。https://t.co/eWpqTSsIak
あと、現職国会議員から
— オスプレイ不安クラブ (@ospreyfuanclub) July 9, 2018
自衛隊は来年度、水陸両用車を導入。
が、消防庁では愛知県のサラマンダーが一台限り。
「今回、(消防庁は) 小型の水陸両用車を予算要求」しているが
「あれでは災害時には活用できなくて、災害後にしか運用できません」と。
まず大切なのは命を救うための装備だろ ! pic.twitter.com/kTI1uSopdk