「日本政府の考え方」は、中国政府の手本!
中国の民主化を非暴力で訴え続け、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏が昨日(7月13日)、末期の肝臓ガンによる多臓器不全のため、この世を去った。
劉暁波氏死去=ノーベル平和賞、民主化運動象徴-習体制に高まる批判・中国:時事ドットコム
ここ数日、日本のメディアは劉氏の置かれていた状況に「急に」関心を示すようになり、中国の対応を批判。
『民主主義国家の日本では、中国のような対応はあり得ない』
とでも主張したいのか、この件を報じ続け、劉氏の訃報が日本メディアに伝わった際には、速報まで流している。
そして今日、劉氏の死去に関し記者から「受け止め」を聞かれた岸田外務大臣は、日本政府の見解をこう述べた。
『自由と民主の追求に人生を捧げられた、ノーベル平和賞を受賞された劉暁波氏の御逝去の法に接し、心から哀悼の意を表したいと思います。
これまで一貫して述べてきているとおり、自由、基本的人権の尊重、法の支配は、国際社会における普遍的価値であり、これらが中国においても保証されることが重要であると考えています。引き続き高い関心を持って、中国の人権状況を注視していきたいと考えます。
また、夫人についても、このような観点から適切な対応がなされるべきであると考えております。』
おい、ちょっと待てよ!
ガン患者である山城博治さんを長期勾留していた国の政府が、
どの口で言うセリフか!
日本政府による山城博治さんの長期勾留については、世界的な人権保護団体である、あのアムネスティ・インターナショナルが、強く批判した!
海外メディアも注目した!
そして国連人権高等弁務官事務所までが山城氏の拘束に関して人権法上問題があるとして日本政府に速やかな是正を求める緊急アピールを出した。
日本政府は、それらのことを忘れたわけではあるまいな?
ぶら下がりで記者から、
『劉暁波さんの関係なんですけれども、容態悪化後も自由に治療を受けることを認めさせなかった中国政府に対して、欧米諸国などは中国政府を強く批判しているわけですけれども、その観点についてからは、中国政府の対応について、どのようにお考えになりますでしょうか。』
と聞かれた岸田外務大臣は、こう答えた。
『様々なルートで日本政府の考え方、中国に伝達していますが、詳細については控えたいと思います。』
「中国に伝達している」という「日本政府の考え方」とは、一体、どういうものなのか。
おそらく、以下のようなことだろう。
「日本政府の考え方」その1:
“ ガン患者を長期勾留した場合、体調を心配する家族との面会は、メディアが騒ぐまでは、絶対に許可してはいけない!”
「日本政府の考え方」その2:
“ ガン患者を長期勾留した場合、独房にぶち込み、主治医の診察を決して認めてはいけない! ”
「日本政府の考え方」その3:
“ 長期勾留したガン患者が虫歯の治療を訴えた場合は、抜いてしまえ! ”
岸田外務大臣よ、心配することなかれ。
中国政府は、日本政府の期待を裏切ることなく、
いや、期待以上に、
「日本政府の考え方」を受け入れている!
岸田外務大臣よ、なにも案ずるな!
ガン患者の長期勾留に関する「日本政府の考え方」は、きちんと中国政府に伝わっている‼️