昨日のスピーチに引き続き、
サイドイベントのシンポジウムの報告。
山城博治氏
「悪性リンパ腫の元患者なのに、主治医の検診が受けられず再発の脅威と向きあった。」
「500 通もの手紙が届いたが、見せられなかった。」
「自供、屈服を迫る取り調べにさらされた。」
「政府は全国や世界に沖縄で何が起きているかを知らせたくない。問題を封じ込めようとしている。」
平和と人権で連帯 山城議長ら4氏、ジュネーブで訴え (沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース
【ジュネーブ16日=阿部岳】沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)は16日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部内で開かれたシンポジウムで、「今回、平和と人権を大切にする国連機関と交流が持てたことをこの上なく光栄に、力強く感じている。今後も皆さんとつながっていきたい」と呼び掛けた。
山城議長は傷害容疑などに問われて拘束されていた境遇を詳述。「悪性リンパ腫の元患者なのに、主治医の検診が受けられず再発の恐怖と向き合った」「500通もの手紙が届いたが、見せられなかった」「自供、屈服を迫る取り調べにさらされた」などと語った。
金高望弁護士は「軽微な案件に形式的に国内法を適用し、長期勾留した」と批判。「共謀罪」法成立に関して、「今の政府には、市民の表現の自由を保護しようとする姿勢は全くない。この新法が沖縄をはじめとする反対運動の弾圧に使われるのではないかと危惧している」と述べ、「国際社会からの監視を」と要望した。
シンポには国連の表現の自由に関する特別報告者、デービッド・ケイ氏も出席。東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設を取材していた沖縄2紙の記者が機動隊に拘束されたことについて「短時間でも、取材ができなかったことは問題だ」と指摘した。
沖縄タイムス北部報道部長の阿部岳氏は政府による沖縄メディアへの攻撃を説明。「政府は全国や世界に沖縄で何が起きているかを知らせたくない。メディアを孤立させ、問題を封じ込めようとしている」と話した。
シンポは国際NGOのアムネスティ・インターナショナル、フランシスカンズ・インターナショナル、反差別国際運動(IMADR)が主催。沖縄国際人権法研究会が協力した。
山城氏ら、人権侵害、沖縄の基地負担訴え 国連NGOシンポ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
【ジュネーブ=島袋良太】沖縄の基地問題と表現の自由に関するシンポジウムが16日午後(日本時間同日夜)、スイスジュネーブの国連ビルで開催された。米軍基地建設に抗議中に逮捕された沖縄平和運動センターの山城博治議長ら登壇者は、沖縄の過重な米軍基地負担の状況を紹介した。
同時に山城氏の長期勾留問題などにも触れ、民主主義の根幹をなす表現や報道の自由が萎縮させられる懸念を説明した。国際NGO関係者など約60人が参加した。
国連NGOの反差別国際運動(IMADR)、フランシスカンズ・インターナショナル、アムネスティ・インターナショナル、沖縄国際人権法研究会の共催。
国連特別報告者のデービッド・ケイ氏も登壇した。ケイ氏は山城氏の長期勾留について「対日報告書でも書いたが、軽微な罪にこれほどの圧力を与えるのか」と懸念。「政府が市民に平和的に抗議する空間を与えることが必要だ」と指摘した。
山城氏は米軍北部訓練場のヘリパッド建設への抗議中に逮捕されて以降、5カ月にわたり勾留された経験を説明し「不当な弾圧は許されない」と強調した。
金高望弁護士、沖縄タイムスの阿部岳記者も登壇した。