2017年4月14日
昨年、「やんばるの森」が国立公園に指定された。
その大部分は、今も米海兵隊が「ジャングル戦闘訓練」をする北部訓練場が占める。
72年前、日本軍は10代の少年たちを使って、ゲリラ戦を展開していた。
少年たちは、少人数で森を歩きまわり、敵を見つけては攻撃を繰り返した。
組織化しているようで、していない。
上官から逐一指示を受けて行動したわけでもなく、飢えに苦しみながら武器を持ち続け、ひたすらジャングルを歩きまわる。
本部半島の八重岳に布陣していた日本軍の部隊は、米軍に包囲されて「遊撃戦に転ずる」ことにした。
「遊撃戦」とは、「ゲリラ戦」のこと。
組織化していた日本軍の部隊が、これからは「ゲリラ戦」を展開する部隊へと転化した。
組織化しているようで、していない日本兵や少年兵らが「やんばるの森」を歩き続け、敵を見つけては攻撃を繰り返すようになる。
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