俳優・津嘉山正種、沖縄を語る。 - 国は、沖縄の民意をちゃんとまもってもらいたい。もうエゴの世界ですよ。
日本を代表するシェイクスピア俳優の一人。「ニヒルな権力者役」がはまる、数々の舞台から映画、ドラマや、洋画の有名どころ男優の声優としても有名な津嘉山正種さんは、那覇市出身。
その津嘉山さんが、先日、辺野古に座り込みに訪れた。
当然のことを当然のこととして語る、歴然とした不正に当然のこととして憤る。それが今の時代なぜこんなに難しいことになってしまったのだろうか。我々に足りないのは、知恵か、それとも勇気か。
政府に積極的に迎合する日本の芸能界にあって、当然のことを当然に語る津嘉山さんが途方もなく力強く思える。
座り込みしてもシェイクスピア俳優の風格。
俳優・津嘉山正種さん「戦争につながる基地建設は絶対に反対」 辺野古座り込みに参加
2019年6月7日 16:31
【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設工事が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前では7日、約30人の市民が座り込み「辺野古を返せ」「基地はいらない」と声を上げた。那覇市出身の俳優・津嘉山正種さんもゲート前を訪れ、「戦争につながる基地建設は絶対に反対だ」と話し、座り込みに参加した。
海上では沖縄防衛局が大浦湾側にあるK9護岸からの土砂搬入作業を続けた。基地建設に反対する市民らがカヌー7艇と船1隻で抗議した。【琉球新報電子版】
ベテラン俳優が沖縄で見せた憤り 「意に反するもの全て排除か」
2019年6月8日 21:02
沖縄県出身俳優の津嘉山正種さん(75)が7日、新基地建設が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪問し「基地は戦争するためのもので、絶対に反対だ。子や孫に残してはいけない」と強調した。
「自分の肌で感じ取りたかった」と、沖縄テレビ放送で23日に放送される慰霊の日の特別番組の撮影で訪れた。訪問は2度目だが市民らの排除を初めて見た。「政府の意に反するものは全て排除される。沖縄県民は日本人なのに表現の自由まで排除され、なんで沖縄に憲法が及ばないのか」と憤り、「安倍首相は県民に寄り添うと言うが、どこで県民の意見をくみ取っているのか」と批判した。
2月の県民投票でも7割以上が辺野古沖の埋め立てに反対したものの、基地建設が進む。「一向に民意が反映されないジレンマをみんな抱えていると思う。でも黙っちゃいけない。私も俳優として何ができるのかと強く思う」と語った。
津嘉山さんは本土復帰の前、1964年。那覇商業高校を卒業後、琉球放送に努めいていたが、ドラマ作りなどの役に立てたいと芝居の勉強をするため、パスポートと 200ドルを持って上京したという。
沖縄出身ということで、あからさまな差別も経験した。日本の根っこに横たわっているその差別意識はいったいどこから醸造されているのだろうか。津嘉山さんが、百年前の「人類館」を舞台化しているのも、その問いかけのためだ。
俳優、津嘉山正種の沖縄への思い。
土人発言、府知事が看過 津嘉山さん「心の奥底に差別」 - 沖縄:朝日新聞デジタル
沖縄の民意をちゃんと守ってもらいたい
もし沖縄をいち県として認めるのであるならば。
それをどうしてないがしろにするのか。
アメリカの政府に敢然と伝えるのが日本政府の立場でしょう。そういったことに一生を捧げるくらいの政治家がどうしてあらわれてこないのか。
負担をなんで沖縄だけに押し付けるのだ。…もうエゴの世界ですよ。
静かで激しい当然の怒り。
こういう離群の男が、
なぜこの国には少なすぎるのか。
本土の政治家は
金子光晴のうたう根付のようにちんまりとして
だれもかれもが目の前の権力とカネにしか興味がなく、旧態依然の安直な政治思想を振りまわす。つまり、あの日本固有の、力と血の犠牲の崇拝だ。
しかも、その「犠牲」として設定されているのは、つねに政治家ではなく、
国民である。
それでも日本の「芸能界」は会食を続けるんだろうか。それは、かっこいいことなのか。もしかして戦前と同じことをしてないか。
当然のことを当然のこととして語る、歴然とした不正に当然のこととして憤る。
民主主義を大切に思うなら、必要な「力」は、そういう「力」なのじゃないか。