I - 米軍機部品紛失事件 横田基地と普天間基地の場合
アメリカ軍横田基地所属の輸送機が有害物質を含む部品を紛失していたことが分かり、東京都などが抗議しました。
横田基地所属のC130輸送機が紛失したのは「フレア」と呼ばれるミサイルの追尾をかわす装置の一部で、大きさはおよそ30センチ、重さ130グラムほどだということです。
東京都によりますと、アメリカ軍から防衛省を通じて「紛失した部品は有害物質で、持ち上げたり触れたりすべきではない」と連絡があったということです。輸送機は今月2日、米韓共同訓練のため横田基地を出発、青森や韓国を経由して横田に戻り、3日未明の点検で紛失がわかったということです。
横田基地では、今年6月と7月にも輸送機のパネルなどが紛失していて、都と基地周辺の自治体で作る連絡協議会は横田基地などに抗議するとともに詳細な情報提供を求めています。
つまり、
米軍横田基地の落下についての連絡は
米軍が防衛局に連絡し、防衛局が地元の自治体に情報を提供している。
米軍 ⇨ 北関東防衛局 ⇨ 都の協議会
となっている。
一方で沖縄の場合は
有害物質を含む部品が保育園の屋根に落下しても
住民 ⇨ 県警と沖縄防衛局 ⇨ 米軍返事なし
保育園、米軍大型ヘリの落下物か=衝撃音、園児けがなし-近くに普天間飛行場・沖縄
7日午前10時20分ごろ、沖縄県宜野湾市野嵩の「緑ケ丘保育園」の屋根に航空機のものとみられる落下物が見つかった。当時、保育園には園児約60人と職員11人がいたが、けが人はいなかった。県警によると、大きさは長さ約9.5センチの円筒形で、「US」などの英語の表記があった。落下物の形状から米軍のCH53E大型輸送ヘリコプターから落下した可能性がある。県警と防衛省が米側に照会している。
保育園は米軍普天間飛行場から約300メートルの距離で、滑走路の延長線上にある。同飛行場は住宅密集地にあり、米軍機による事故の危険性が指摘されている。
市などによると、米軍機が保育園上空を通過した際、「ドン」という衝撃音がしたため職員が確認したところ、屋根に筒状の落下物があるのを見つけた。園庭には園児数十人がいたという。
神谷武宏園長は「普天間を早く閉鎖しないと、いつこういうことが起きるか分からない」と憤った。
県警などによると、落下物は直径約7.5センチ、重さ約213グラムでプラスチック製のような材質だった。赤いラベルに英語が書かれていた。政府関係者によると当時、海兵隊のCH53Eヘリが現場付近上空を飛行していた。海軍航空システム司令部などによると、CH53Eヘリなどには回転翼の異常を検知する機器があり、落下物は機器のカバーと同じ形状をしている。機器には放射性物質ストロンチウム90が入った容器がある。
沖縄県東村で10月、普天間飛行場所属のCH53Eが炎上、大破した事故では沖縄防衛局が現場周辺で環境汚染の調査を実施した。
県警宜野湾署が実況見分を行い、航空法違反容疑で落下した経緯を調べている。防衛省沖縄防衛局も現場の詳しい状況を確認している。(2017/12/07-23:09)
しかも、
面妖な話だ。
今日、米軍は、その落下部品が海兵隊の CH53 大型輸送ヘリの部品であることを認めたが、飛行中に落下した可能性は低いとの見解を示した。
米軍機の部品がなぜ幼稚園の屋根の上に落ちるのか、
米軍は超自然的な言い訳を主張している。
II - パネル紛失事件 横田基地と嘉手納基地の場合
さらに
お次はパネル紛失事件をみてみたい。
横田基地に着陸したC-5輸送機、6月17日に左翼上部パネルの紛失判明
六月二十一日
アメリカ空軍横田基地へ2017年6月16日(金)に着陸したトラビス空軍基地所属のC-5輸送機1機が、左翼上部パネル1枚を遺失していることが判明しました。この件は6月19日(月)に、防衛省北関東防衛局を通じ、横田基地周辺自治体に対し、報告されています。
横田基地に着陸後の6月17日(土)、整備士が点検したところ、大きさが縦約30.48センチ、横182.88センチ、重量は約3.6キログラムの左翼上部パネルが無くなっていたことが確認されました。落下した時間や場所は不明であるものの、当該パネルは海上に落下した見込みと報告されています。
横田基地周辺自治体では、事故の経緯を明らかにするとともに、原因究明を行い再発防止を図ること、航空機の点検整備を強化するとともに、安全確保の徹底を図ること、以上に関する情報を関係自治体に速やかに提供することの3点を、横田基地に要請しています。
こちらも同様に横田基地の場合では
米軍 ⇨ 北関東防衛局 ⇨ 周辺自治体 の順で告知されている。
沖縄ではつい1週間前にパネル落下の事件があった。
これと比べてみるといいだろう。
嘉手納基地では
明らかに確認できるパネルの落下について
沖縄防衛局が目視 ⇨ 米軍に照会しても回答なし。
30日午前、沖縄のアメリカ軍嘉手納基地に着陸した最新鋭のステルス戦闘機「F35A」に機体の一部のパネルがないことがわかり、沖縄防衛局は、飛行中に落下した可能性も含め、アメリカ軍に事実関係を確認しています。
30日午前10時半ごろ、沖縄のアメリカ軍嘉手納基地に着陸した最新鋭のステルス戦闘機「F35A」に機体の一部のパネルがないのを、離着陸機の調査に当たっていた沖縄防衛局が目視で確認しました。
同じ時間帯に、滑走路に近い北谷町砂辺で、住民が、着陸態勢に入っていたF35Aを撮影した写真からは、右側の翼の付け根に近い部分のパネルの一部がなく、中がむき出しになっているのがわかります。
防衛局は、飛行中に落下した可能性も含め、アメリカ軍に事実関係を確認していますが、今のところ回答はないということです。
F35Aは、ふだんはアメリカ本国の基地に所属していますが、今月から半年間、嘉手納基地に派遣され飛行訓練を繰り返しています。
ospreyfuanclub.hatenadiary.com
沖縄では、
米軍は都合よく言い訳をするか、ダンマリを続ける。
飲酒米兵による死亡事故「個人の責任」 管理体制問われ、沖縄米海兵隊 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
⇨ 基地内で飲酒し、米軍車両で那覇市内で事故をおこし、人を殺めたにもかかわらず、そして現場検証の際も米軍車両を米軍が持ち帰ったにもかかわらず
・カギは勝手に持ち出したのだから個人の責任だという米軍
・被疑者がなぜ飲酒検査を受けず運転し基地外へ出れるのか照会しても未だ回答無し
III - 日本の沖縄差別を基地運営に利用する米軍
横田基地 (東京都) だと
自ら事故報告し進んで対応するが
在沖米軍基地だと
防衛局や警察が問い合わせても知らん顔、
もしくは今回のようにシラをきる。
① あくまでも部品の落下を否定する米軍
保育園落下物:米軍、CH53Eヘリの部品と認める 飛行中の落下は「可能性低い」 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
② それを合図にネトウヨがデマ拡散
「自作自演 部品」で検索すると地獄が見えた #沖縄ヘイトデマ pic.twitter.com/LHzcHPK6Zk
— やんばるぐらし@辺野古新基地反対☆高江をまもれ (@yanbarugurashi) 2017年12月8日
情報薄弱な子飼いのネトウヨを騙すのは簡単だが、
理性があるなら、ちゃんと現実を見よ。
これだけ証拠が残っているのにまだ「事故は反対派の自作自演」と言ってる人たち…。自らのリテラシーのなさを全世界に発信して恥ずかしくないのかな。陰謀論とか簡単に信じてしまう人なんだろうなあ…。なんか哀れ
— やんばるぐらし@辺野古新基地反対☆高江をまもれ (@yanbarugurashi) 2017年12月9日
https://t.co/4lkrMKb9iX
日本は沖縄差別などないと
語るお花畑の一方で
米軍の方がよほど
日本国内の沖縄差別の非道な現実をよく理解している。
その上で、
米軍は日本の構造的沖縄差別を
基地政策に巧妙に利用しているのだ。
2002年7月シュワブのレンジ10のM2重機関銃からの流弾事故で4㌔㍍離れた畑に銃弾が着弾した時、横田基地司令部は沖縄県議会の抗議団に写真を見せて弾は錆びており昔のものだと強弁したが、私が弾は沖縄県警あり「科学的検査で錆はなかった」と指摘すると写真を回収した。米軍は平気で騙そうとする。
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2017年12月8日
日本の本土の皆さんも
そろそろ気付いた方がいいだろう。
善人のそぶりで沖縄を平然と差別し、
基地を沖縄に押しつけ続けるこの国の実態に。