Osprey Fuan Club

~ 沖縄の歴史から現代の政治まで ~

在日米軍によるレイシャル・プロファイリング

2016年12月24日

在日米軍によるレイシャル・プロファイリング ■

想像してみてくれ。

ある日突然、あなたの実名と写真がテロリストとして米軍の公式 FB ページに投稿されたなら、あなたは一体どうするだろう。し・か・も、あなたの情報はまたたくまに SNS で拡散される。

それが、このクリスマス・シーズンに A さんの身のうえにおこったことだ。

クリスマスの沖縄をゆるがした虚偽のテロリスト情報は、先の不安クラブ投稿でも明らかにしたように、なんと在日海兵隊・第七通信大隊 (7th Communication Battalion) の公式 FB 投稿や、AAFES (米国陸軍および空軍が共同運営する福利厚生組織) などの基地関係者の回覧が、シェア拡散されたものだった。(▼ 下記にリンク記載)

A さんは友達と共にすぐさま警察に賭けこみ、身の潔白を訴えなければならなかったが、いったん SNS で拡散された個人情報はなかなか削除されない。

なぜ A さんだったのか。

・・・それは彼がただ祖国の戦禍を逃れ沖縄に生活を移した「中東出身の男性」だったから、というだけのことだ。

写真 ③ の第七通信大隊による投稿では、添付写真三~四は、米軍内のレイシャル・プロファイリングの報告文書をそのまま写メしたものだった。

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【レイシャル・プロファイリング (racial profiling) とは】

合衆国内でも大きな社会問題となっているレイシャル・プロファイリングとは、警察などがアフリカ系アメリカ人やヒスパニック系やアジア系などのマイノリティーを人種差別的に「ターゲット」にして捜査をおこなっている (のではないか) 、という問題である。
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そう。

この問題は以下の二点に集約される。

▶ ① 米軍が独自に特定の個人の名前や写真を含めた情報を蓄積していたというレイシャル・プロファイリングの問題。

▶ ② その軍内の報告書を米軍の公式 F B で一般に公表し、さらに何らの確証もなく「攻撃を計画している」として写真と実名を出して投稿した。

という二点にある。

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当初の第七通信大隊の投稿で非常に奇異に感じられたのは、「不審」だと報告している文書から、いきなり「攻撃を計画している」という虚偽情報にひとっ跳びしている、その無根拠性だ。

こんなことで顔写真と実名をだされてテロリスト扱いされるようでは、たまったものではない !

それに比してFB のコメント欄で書かれていた米兵たちの反応は非常に冷静なものが多かったように思う。二年前にも同じ顔写真と名前で同様な情報をだしていたではないか、などといったコメントであったが、ネトウヨサイトなどにおいて日本語でシェアやツイートされはじめて拡散したのだ。

責任の所在が一刻も早く明らかにされることを望む。

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▼ 「米軍による一般人男性のテロリストでっちあげ」、沖縄タイムスも報じる
https://www.facebook.com/ospreyfuanclub/posts/629395027249542

▼ 「Evil NCO」FBページで米軍関係者らが拡散
https://www.facebook.com/ospreyfuanclub/posts/629100187279026:0

▼ 「情報源は米軍の犯罪捜査局NCISと日本の警察」
https://www.facebook.com/ospreyfuanclub/posts/628530914002620

▼「米海兵隊は、レイシャル・プロファイリング と 「テロリストでっちあげ」の責任を認めよ!」
https://www.facebook.com/ospreyfuanclub/posts/628480877340957

▼ 「米軍は テロリストでっちあげ の責任を取れ!」
https://www.facebook.com/ospreyfuanclub/posts/628452330677145

▼ 一般人をテロリストにでっちあげた米軍
https://www.facebook.com/ospreyfuanclub/posts/628179370704441

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画像 ①: 米軍のAAFES が送信したメール文書

AAFES (Army & Air Force Exchange Service)は米国陸軍および空軍が共同運営する福利厚生組織。

「 (A氏の実名) というイスラム国支持者が Holiday Season に米軍関係者などを狙いアメリカンビレッジや on post? 辺りでテロ行為を示唆してるとの事です。注意してください。」とある。

画像 ② の英文をほぼそのまま訳出したもの。

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画像 ② 

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画像 ③ : 7th Communication Battalion (第三海兵遠征軍・第7通信大隊) の公式 FB が投稿した記事のスクリーンショット

これが米軍が投稿したという動かぬ証拠 !!!

英文記事は半分消えているが、そのかわりにその日本語訳を見ることができる。休暇中に沖縄の軍人を「攻撃することを計画」とある。

またこの 7th Communication Battalion の投稿には、五枚の写真が添付されており、最初の二枚には、A 氏の顔写真、そして一枚目にはご丁寧に “A terrorist in Okinawa” とキャプションがうたれていた。

また他の三枚は A 氏の実名が記載された米軍内の unclassified file の報告書であった。

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画像 ④ : 名前入りのまま日本語で拡散されていく情報。

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