辺野古~高江~伊江島、米軍と日本政府により進められる沖縄本島要塞化計画。これは沖縄の基地負担軽減でも、普天間基地移転問題でもない ! - 米軍基地近代化計画の口実に利用されている SACO 合意
今、何が沖縄でおこっているのか。
- ➊ 午前11時、辺野古に土砂投入
- ➋ 午前7時、高江の工事再開でトラック50台
- ➌ 伊江島、5日から LHD デッキで訓練開始
- 米軍基地の整理縮小ではなくて、基地機能強化のため、SACO 合意が、沖縄県民を欺く米軍合理化・近代化計画の口実に利用されている
- 辺野古新基地が完成すれば、沖縄本島北部一帯が軍事要塞化されることに
12月14日、
防衛局は、県民の苦しみと怒号を無視し、まるで儀式のように辺野古に土砂投入を始めただけではない。
ご存じのとおりだが
その日の朝から、50台ものトラックの車列が高江のゲートに向かった。
圧倒的な物量で、
県民の抵抗を凌駕しようとする、
そのやり方。
その夜、防衛局は県民の苦悩をよそに「忘年会」でほろ酔い気分、酒気帯び運転逮捕された係長までいたが。
12月14日、その日その夜、酒気帯びで逮捕されたのは、シュワブの米兵と、防衛局係長と自衛官。
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我々が忘れてはならないのは、
そこで実際に「彼ら」が何をやっているのか
その三点を
線でつなげてみていきたい。
むろん、奄美から石垣まで、琉球弧の範囲で配備がすすめられている自衛隊と、日米軍事一体化を含めて考えるべきなのだが、ここではまず、本島における辺野古~高江~伊江島の米海兵隊トライアングルを扱う。
➊ 午前11時、辺野古に土砂投入
日本政府は、沖縄県側の承認撤回も、県知事選挙の圧倒的な結果も、まじかにひかえた県民投票も、希少サンゴの移植も、赤土条例も、県の行政指導も、
何もかも無視して、一方的に大浦湾に土砂を投入し始めた。
そして NHK は、「その時」を上空から粛々と、県民の存在を無音化して中継した。
➋ 午前7時、高江の工事再開でトラック50台
その日、
時を同じくして、砂利をつんだ50台ものトラックの車列が高江に向かっていた。
正確には高江の工事再開は21日からといわれていたにもかかわらず14日に資材の搬入。
辺野古の土砂投入の日に合わせて、
両方とも一斉に始めたわけだ。
「辺野古のどさくさに紛れて…」 高江も工事再開1年2カ月ぶり
2018年12月15日 09:21
新基地建設に向けて沖縄県名護市辺野古沿岸での土砂投入が始まった14日、沖縄防衛局は、1年2カ月ぶりに米軍北部訓練場内にあるヘリパッド関連の工事を再開した。同訓練場N1地区周辺の道路「Fルート」の拡幅工事のため、砂利などの資材を積んだ工事車両延べ50台が基地内に入った。
午前7時48分、機材を積み降ろした工事車両5台が、民間警備員が立ち並ぶ通称N1表ゲートから出た。車両の出入りを知った高江に住む伊佐育子さん(58)は午前9時すぎ、ゲート前に駆け付け「辺野古のどさくさに紛れて、高江の工事も同時に始めるなんて、県民をばかにしている」と憤った。(北部報道部・山田優介)
県民の足元を見て、県民を欺き出し抜くような、こんなやり方をみるにつけ、
かつての「沖縄守備軍」(第32軍) が、決して沖縄を守備するためにやってきたのではないことを我々に思い出させる。
防衛局は、自分らは沖縄を守るためにいると思っているかもしれないが、実際には、彼らは沖縄を守るためにいるのではない。
米軍を県民から守り、
米軍基地を沖縄に押しつけ、
沖縄を再び本土の要塞にするためだ。
➌ 伊江島、5日から LHD デッキで訓練開始
先月23日に完成した米軍伊江島補助飛行場LHDデッキが、今月12月5日から運用開始。
山口県岩国基地のF35B が飛来し、頭をつんざくような騒音がまきちらかされている。
なぜ岩国の戦闘機が沖縄で訓練を重ねるのか。
あまりの騒音に「うるさくて頭がおかしくなりそう」なほどだ。
12月14日 沖縄タイムス
これらの地点を線でつなげてみよう。
その米海兵隊基地トライアングルに、
外来機の負担で押しつぶされそうな空軍嘉手納基地の点を加えると、
本島全域が、
より大きな米軍基地トライアングルに覆われてしまう。
これは
沖縄の基地負担軽減でも、
普天間基地移転問題でもない !
県民の意思に反し、県民不在のまま、米軍と日本政府によって勝手に進められている
沖縄本島要塞化計画だということを。
2018年12月12日 18時26分
辺野古のに注目が集まる中、東村高江でも基地機能の強化に向けた新たな動きが出ています。オスプレイが使う着陸帯の関連工事を沖縄防衛局が21日にも始めることがわかりました。
沖縄防衛局などによりますと、オスプレイの着陸帯に通じる道路にアスファルトを敷いたり、側溝を造ったりする工事を早ければ今月21日にも始める方向で、県に通知を出したということです。
1996年のSACO最終報告では、北部訓練場の約半分の返還を合意。その条件として新たに6カ所の着陸帯が整備されました。2016年7月には、工事を強行する国が反対する住民たちを強制排除して工事を実施。2016年12月までに完成させ、米軍に引き渡しています。
一方、高江から約47キロにある伊江島では、伊江島補助飛行場内の強襲揚陸艦の甲板に見立てた着陸帯が完成。12月5日からはF35の訓練が始まりました。
米軍基地の整理縮小ではなくて、基地機能強化のため、SACO 合意が、沖縄県民を欺く米軍合理化・近代化計画の口実に利用されている
平和市民連絡会の真喜志好一さんは「基地などの返還を決めっていったものは、沖縄県民のためではなく、米軍基地の整理縮小ではなくて、基地機能強化のために作業を進めていた。SACO合意というのが、沖縄県民の要求・求めを逆手にとって米軍が合理化・近代化するきっかけになったということ」だと話しました。
辺野古新基地が完成すれば、沖縄本島北部一帯が軍事要塞化されることに
高江、伊江島、そして辺野古で進められる海兵隊基地の機能強化。辺野古に新基地が造られれば、沖縄本島北部一帯が軍事要塞化されることになります。
平和市民連絡会の真喜志好一さんは「島ぐるみでやっていく、そうするほかないと思いますね。たくさんの人が辺野古に集まる、座り込む、それを続けるほかない」と話していました。
土砂が投入されれば、もう取り返しがつかないというあきらめムードを、県民に抱かせようとする国の思惑も見えてきます。しかしこのまま辺野古が強行されれば、将来にわたって、沖縄が大きなリスクを背負いこむことになりそうです。
岩屋防衛相は、辺野古移転は、「日米同盟のためではない。日本国民のため」と言ったらしいが、
逆である。
沖縄の為でもなく
日本国民のためですらない。
米軍至上主義と
米軍基地の近代化と合理化のために
土地が奪われ、税金が投入され、米軍神話と戦争ビジネスの片棒を担がされている。
次回は、どれほど辺野古や高江の工事で本土のゼネコンが潤っているのか、
沖縄の山を削り海を埋め、
どれほどの基地利権で本土の建築会社に資本が投入されているのか、明らかにしていきたい。
我々は
最後の最後まで、
おじいおばあがやったように
必ずこらえて押し返す !
もうこれ以上
新たな米軍基地は一つも作らせない !