Osprey Fuan Club

~ 沖縄の歴史から現代の政治まで ~

軍隊の武器管理と精神健康管理

三年前の北谷町の事件、兵士が事前に精神的な不調を訴えていたにもかかわらず、在日海兵隊が適正な対応をしていなかったことが明らかに !

『キャンプ・ハンセンの射撃訓練場で銃弾を盗み、キャンプ瑞慶覧の武器庫でM16ライフルを入手、ライフルと銃弾を持った状態で民間地を通り、キャンプ桑江内の自宅に戻って浴室に立てこもった。』

銃火器を扱い人殺しの訓練を行い実戦で殺し殺されるかもしれない、自分と他者の、命の境界線に立たされる兵士のストレスは想像出来ないほど過重で過酷なものだろう。戦闘PTSDという言葉が頭によぎる。

軍は人を守らない。民も、兵士すら守らない。
普通の職業の「社員の健康管理」とは全く違うのだ。

日本国は銃刀法により銃火器銃弾の所持は禁止。自衛隊では、演習のたびに銃弾をひとつひとつかぞえ、厳重に管理をしていると聞いたことがある。

一方、アメリカは銃社会その感覚によるものか、銃火器銃弾の管理がずさんなことは、たびたび起こる那覇空港での米兵米軍関係者の銃弾持ち込み摘発にも現れている。

そして付け加えると、

地位協定により、米軍に雇われただけの日本人が「ガード」という役割の元、拳銃を所持し発砲訓練を受けている事にも大きな矛盾と危険を感じる。(「日本人ガード」の銃所持は他府県の在日米軍基地でも同様である) 彼らは銃刀法の範疇から離れ銃を所持しているのだ。米軍基地内での所持が建前、しかしゲートの外に出ても所持している場面がなんども目撃されている。

軍隊とは、人を殺すのが仕事なのだから。
軍隊とは、兵と民を抑圧し殺す組織なのだから。

民間地でライフルと銃を持ち歩いた米兵が不起訴処分、これが地位協定の実態だ。

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2017年4月17日 07:52

沖縄タイムス+プラス ニュース

米軍、海兵隊員の精神不調に対処せず 
2014年のキャンプ桑江内立てこもり事件

ジョン・ミッチェル特約通信員キャンプ桑江米軍事件・事故

 【ジョン・ミッチェル特約通信員】
北谷町のキャンプ桑江で2014年に起きた立てこもり事件で、海兵隊員の男が事前に精神的な不調を訴えたのに海兵隊が対処していなかったことが分かった。事件後も戒告と減給という軽い処分で済ませた。本紙が情報公開請求で米海軍捜査局(NCIS)の捜査報告書を入手した。事件の詳細が明らかになるのは初めて。

 捜査報告書によると、男は海兵隊の上級准尉とみられる。事件があった14年10月30日の朝、キャンプ・ハンセンの射撃訓練場で銃弾を盗んだ。さらにキャンプ瑞慶覧の武器庫で、担当者に射撃大会の練習のためとうそをついてM16ライフルを入手しており、武器管理のずさんさが問われそうだ。

 その後、ライフルと銃弾を持った状態で民間地を通り、キャンプ桑江内の自宅に戻って浴室に立てこもった。ライフルを手に自殺をほのめかしたが、NCISなどの説得に応じ、発砲することなく投降した。

 男は深刻な犯罪を扱う軍法会議ではなく懲罰委員会にかけられ、2カ月間の減給50%と戒告書の交付という比較的軽い懲戒処分を受けるにとどまった。男が現在沖縄にいるかどうかは分かっていない。

 NCISの捜査報告書は同僚の証言を収録。男は事件から2年前の12年、軍当局に精神的な支援を求めたが、「与えられたのは武器とアフガニスタン派遣の任務だった」という。

 本紙は在日米軍司令部に男の事前の訴えに対応しなかった理由、軽い処分にした理由を問い合わせたが、プライバシーなどを理由に回答しなかった。武器管理については「厳格であり、必要があれば定期的に見直している」、医療面は「専門のスタッフが効果的で信頼できるサービスを提供している」と述べた。

 捜査報告書には「沖縄署が銃刀法違反容疑での立件に積極的で、報告書の提供を求めている」との記述もあった。県警は15年2月に男を書類送検したが、検察が不起訴処分とした。

 キャンプ桑江内の男の自宅は民間住宅地から150メートルしか離れていない。事件当時、地元の北谷町議会などは米軍から連絡がなかったことを問題視し、抗議決議案を可決した。

www.okinawatimes.co.jp

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