2017年5月12日
■ 米軍忖度の曖昧調整で「SACO合意違反」 ■
沖縄防衛局の伊藤晋哉企画部部長はパラシュート降下訓練について
「今回、なぜ例外的な場合に当たるのか米軍から十分が説明がなかった」
その上で米軍が日本と調整したと説明していることについて
「大変遺憾だ。強く抗議し、申し入れた。訂正を求めている」と説明した。(12日午前11時すぎ)
米軍の言い分は、日本政府と調整し嘉手納でパラシュート降下訓練をしているのだと。
しかし防衛局は「説明がない」という。これって、日頃の「米軍忖度」の弊害なのでは?
そして稲田防衛相も
「例外的に当たるのか米側から十分な説明もなく、事前に日米で認識を共有するに至らないまま嘉手納飛行場で訓練が行われたことは大変遺憾なことだ」
と米軍を批判した。(12日午前11時すぎ)
初めて見たよ。米軍を批判する稲田相。
沖縄防衛局から電話があったのですね?(笑)
しかし、「例外に当たらない」なんて含みを持たせる言葉。
政治家は国民の生命を守るのが仕事のはずだ。
パラシュート降下訓練で嘉手納周辺で被害が出たら、それこそ
「嘉手納も返せ!もう米軍みんな出ていけ!」という県民感情に発展しかねませんよ。
県民はいつもギリギリのところで抑え我慢しているのだから。
もっと強くはっきり、
「それは約束(SACO)違反だ」と米国に訴えて欲しいものだ。
あ、そう言えば、
沖縄担当大臣は、いったい何をしてるんでしょうか?
=======
2017年5月12日 13:22 琉球新報
降下訓練 夜間 パラシュート
降下訓練で県議会が抗議 防衛局に「黙っていられない」
沖縄防衛局の伊藤晋哉企画部部長(左)に県議会の意見書を手渡す仲宗根悟米軍基地関係特別委員長=12日午前11時すぎ、嘉手納町の沖縄防衛局
【嘉手納】県議会の米軍基地関係特別委員会の仲宗根悟委員長らは12日午前、沖縄防衛局を訪ね、伊藤晋哉企画部長にパラシュート降下訓練や恩納村のダム工事現場の流弾事故に関する意見書を手渡した。仲宗根委員長らは3日に全会一致で可決した「県民に大きな不安と恐怖を与えた」とする意見書を踏まえ「黙ってはいられない」と強く抗議した。
伊藤部長はパラシュート降下訓練について「今回、なぜ例外的な場合に当たるのか米軍から十分が説明がなかった」と述べた。その上で米軍が日本と調整したと説明していることについて「大変遺憾だ。強く抗議し、申し入れた。訂正を求めている」と説明した。流弾事故については「再発防止策や内容を確認して説明する」とした。
議員らからは「毅然(きぜん)とした態度で抗議してほしい」「原因究明に時間がかかりすぎている。早急にすべきだ」などの声も上がった。
仲宗根委員長らは在日米軍沖縄事務所にスコット・コンウェイ大佐も訪ねた。
委員長らによると、米軍からは流弾事故について「推測される2カ所のレンジ(射撃場)を特定した」との報告があった。またコンウェイ大佐からは、流弾事故は「あってはならないことだ」としながらも「演習場内だ」との発言もあったという。
午後は嘉手納基地の第18航空団、在沖米国総領事館、外務省沖縄事務所を訪ねて抗議する。
【琉球新報電子版】
=======
2017年5月12日 11:26 琉球新報
嘉手納降下訓練「例外に当たらない」 稲田防衛相、SACO合意違反にじませる
【東京】稲田朋美防衛相は12日の記者会見で、1996年のSACO(日米特別行動委員会)合意で、伊江島補助飛行場で実施することになっている米軍のパラシュート降下訓練が嘉手納基地で繰り返されていることについて「例外的な場合に当たるとは考えていない」と述べ、合意違反に当たるとの認識をにじませた。また、米側に遺憾の意を伝えると共に、引き続き伊江島での訓練実施を求める考えも示した。
嘉手納基地などでのパラシュート降下訓練実施は「例外的」な場合に限られ、認められている。ただ米軍はことしに入り毎月、うるま市の津堅島沖、嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施しており、伊江島以外での訓練が「常態化」している。
稲田氏は訓練の実施状況について「例外的に当たるのか米側から十分な説明もなく、事前に日米で認識を共有するに至らないまま嘉手納飛行場で訓練が行われたことは大変遺憾なことだ」と批判した。
SACO合意違反に該当するかについては明言しなかったが「例外的な場合にのみ許される。例外的な場合には当たらないのではないか」と指摘した。
【琉球新報電子版】
稲田防衛大臣 「例外的な場合には当たらず」OTVニュース映像をご覧ください。