Osprey Fuan Club

~ 沖縄の歴史から現代の政治まで ~

本土リベラル派の知事批判

2016年8月31日

添付記事は本土でよくある翁長知事批判。

「なぜ知事権限で機動隊を止めないのか。」
「本当は基地容認でゴネてるだけなのではないか。」

これで、餌をもらって騒ぎ集まる魚のように
ウヨが歓喜するだけではない

本土のリベラル派のあいだでも、いそいそと
ありがたがってシェアされていくのは何故なんだ。

本土のリベラル派にとって基地は所詮他人事なのかと
暗澹とした気持ちになる

まず、わかっていることから言おう。

( 1 ) 警察庁の根回し。

7月17日。例の警察の派遣要請は、
沖縄県公安委員会をすっとばすかたちで前日に警察庁が根回しし、持ち回りの警察できめたということ、
公安委員会の会議すら開かれず、議事録も残っていない。県の公安委員すらすっとばされているのに、どうやって知事権限が及ぶというのか。

( 2 ) 知事は警察に対して権限はほとんどない。

▶ 警察の警視から上層は国家公務員であり、警視庁から送られてくる。
▶ 県知事や県議会には警察に対する直接の権限がない
▶ 県警察は、県公安委員会ではなく警察庁が指揮命令権を有する
▶ 派遣費用はすべて国費でまかなっている

( 3 ) 県公安委員会は有名無実な名誉職

▶ 地元の名士が公安委員に任命されることも多く、名誉職みたないものでもある。
公安委員会は「目付役」でありながらも、県警察本部 (=国家公務員=警視庁) の意向が最優先され議事が決定することが多い。

( 4 ) 私たちの請願する権利もあるが。

翁長知事が警察にものを言う権限があるというならば、実は私たち国民にも、公安委員会に陳情する権限を持っている。しかし、それも有名無実だ。なんども陳情しても無視なのだから。

( 5 ) 本土は「オール沖縄」の意味がわかっているのか。

オール沖縄は、「沖縄の保守」と「反基地の革新」が、その歴史と努力をつみかさねて共闘の手をつないだ、奇跡的なまでの連合体なのだ。

決してピュア・リベラルだけが固まって選挙で票が取れてきたわけではない。

翁長知事を軸として沖縄保守と革新が共に連携することで初めて可能になったモメンタムだ。そこが本土とは違う。

こうした政治力学のバランサーを理解せず、▶ 基地反対を標榜しながら、デマと疑心を拡散させるうごきに加担するとは、逆にネトウヨよりもたちが悪いのだ。

( 6 ) 翁長知事はオール沖縄の車軸。

今、沖縄はすさまじい物量で囲い込まれ、切り崩されている。

もう一度言うが、翁長知事はオール沖縄の車軸そのもの。

この危機的な状況にあって、こころを共に、デマと疑心の拡散に加担しないでほしいと切に願う。

 

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