今どきの修学旅行 - 米軍基地で軍車両シミュレーター体験する高校、これ平和学習の一環ですか!?

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いったいこれは、何を学ぶ修学旅行なのだろうか。

 

わざわざ本土から沖縄に修学旅行にやってきて、米軍基地で軍車両シミュレーター体験。そして米軍のプレゼンテーションをうけさせる高校。

 

 

高校生の修学旅行。そのその行き先は、3位が京都、2位が東京、そして1位が沖縄である。

 

戦後から73年。戦争の実相を現実の声として知ることが難しくなった今でも、沖縄県は歴史の継承の努力をしてきているつもりである。

 

カッコいいアニメやドラマや映画ぐらいでしか知らないロマン化された戦争イメージとはちがう戦争の歴史とその実相と子供たちに伝えていきたい。

 

だからこそ、

 

だからこそ沖縄では、沖縄の海と空と自然の恵みだけではなく、沖縄の歴史や沖縄戦、日本の基地問題を、リアルに地元の歴史と声から学んでほしいと思い、観光立県としても取り組んできた。

 

そう。米軍広報からではなく。

 

 

修学旅行生が投げ込まれる米軍広報のプレゼンは、何度要請しても無人機械のように応答せず、窓枠を落としてもガン無視で小学校上空を飛びまわる、リアルな米軍ではない。

 

米軍基地で子どもたちに対応しプレゼンするのは情報戦略、米軍広報のプロだからである。

 

在沖米海軍 (U.S. Navy) on Twitter

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そうして、米軍広報のプレゼンを子供たちに受けさせることが、あたかも真実だと信じ込んでいる日本の平和ボケすぎるものたち。

 

 

たとえば木更津から高校生たちが来る。

 

オスプレイ配備にゆれる木更津、地元でやると目立つからか、わざわざ沖縄にやってきて米軍広報からレクチャーを受けさせられる高校生。これは子どもたちの軍事講習なのか、木更津のオスプレイ配備のための啓蒙教室なのか。オスプレイをバックに記念撮影。

 

在日米海兵隊 on Twitter

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いつから沖縄の「修学旅行」は米軍広報部による研修旅行に変わってしまったんだ ?

 

そして、もう一つ、

 

今どきの修学旅行にありがちなのが、米軍基地ホームステイだ。沖縄にやってきて、プチ海外留学の気分で安易に米軍基地のホストファミリーに子供たちを預ける。

 

なぜ沖縄に修学旅行にきて、米軍基地ステイをしなければならないのか、これが英語の勉強になるとでも思っている浅薄な日本の教育者の浅薄な現実認識に愕然とする。

 

この数年、意識して米軍基地ステイをした修学旅行生の感想ブログなどを見てきた。

 

そこに共通するものは、学生たちが短期間のステイで英語に親しんだ、などというものとは程遠いものである。

 

何も知らないで米軍基地ステイを経験した子供たちは、ほぼ共通してこういう感想を持つ。

 

Case 1 - 修学旅行ではないが短期ステイ、なかなか感性鋭い報告。

globalfirst.jp

・アメリカ人が「ここが沖縄よ!」と自慢するイオンモール、珍しくもなんともない。

・歴史にも政治にも興味のない高校三年生だった「私」は漠然と沖縄は観光と米軍基地で経済が回っていると感じた

・冷房は外出中でも24時間つけっぱなし、水も使い放題の垂れ流し。もったいないと感じないかという質問に「だって日本政府が払っているから」という答え

結論 ⇨ やはりホームステイは海外へ

 

彼女は高校三年生であったが、基地内の電気や水の使い方に非常に違和感を感じた。そしてそれが「思いやり予算」だと知る。しかし、沖縄は経済的に米軍基地に依存しているのかどうかを検証することはしていない。ただ、高校生の印象として、沖縄 = 基地経済、と思うしかなかった。

 

もう一人のケース。

 

Case 2 - 修学旅行で米軍基地一日ホームステイ

aoiryu.com

で、その修学旅行に組み込まれていた米軍基地ホームステイでやったこととは、

1. テレビゲーム

2. ボーリングと謝罪

そして感じたことは

『米軍基地問題等ありますが、中で働いている人は沖縄の方です。つまり雇用を生んでいるのです。こうした事情に直接触れることが出来たのは本当に貴重な体験でした。』

 

これで英語や異文化の勉強になっているとおもか。

いくらか沖縄の民家にホームステイしたほうがましだ。

 

米軍基地の雇用は現在 8600人であり、普天間基地をかかえる宜野湾市ですら 0.3%の収益にしかなっていない。

 

truthaboutokinawa.hatenablog.com

このような事実も知ることなく、ただ単に、国内ホームステイができる、英語学習、などといった浮ついた目的で米軍基地に子供たちを預けることが、はたしてどんな修学旅行の学びになるというのか。

 

上の二つを見ても、英語の学習になっているどころか、沖縄への偏見を助長しているプログラムにしかなっていない。基地に依存する沖縄、という本土にとっては都合のよいステレオタイプを助長するためだけだ。

 

この時代に、米軍基地に子供を送らないと英語学習ができないという、そんな浅はかな目論見で修学旅行をかんがえる高校教育の現場が寒すぎる。

 

 

当不安クラブでは引き続き、昨今の修学旅行の軍事基地研修について見ていくつもりである。