R.I.P. 琉球大学 東清二 名誉教授逝く - 真の学者の良心と力を我々に灯台のように示してくれた研究者の言葉
突如現れたテント幕にずらりと敷かれたカミソリ有刺鉄線。カミソリ有刺鉄線を引きならべることに何の意味があるのか、本当に意味不明だ。
私は2014年4月から沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会の副委員長を勤めていましたが、今年4月に正式に辞職が認められました。
最初は環境監視等委員会でちゃんとした監視ができると期待していました。
それで埋立区域を含めて海がめの産卵場とジュゴンの食草であるアマモなど海藻の分布と密度、ジュゴンが何頭いるのかどれくらいの頻度で来ているのかなど、調査を依頼したのです。が、全然返事が来ない。
何も調べていないのです。
委員会での発言の確認も、
第一回のあとは、ありました。
しかしその後は、議事録ができてくるたびに全然違う。発言をしてもこちらの要求などは書いていない。
委員会で藻場の問題も話しましたが、それは議事録には載らない。
防衛省は自分たちの都合の悪いことは議事録に載せないのです。
委員の意見を聴いてそれを守るのが、防衛省のはずなのに自分たちに都合の悪いことは一切書かないで、都合のいいことだけ書いて、それを守っていくだけなんです。
そんな委員会は意味がありません。
県外からの委員には沖縄のことはわからないんです。沖縄に来てはじめて珊瑚を見た人もいたんじゃないでしょうか。
とにかく委員会で何を言っても、開発一点張りで、珊瑚のことだけは答えてもそれ以外のことはまともに答えない。
海藻藻場のことなどは見ないことにしよう、聞かないことにしよう。工事ありきで、他の意見は聞かない。
環境監視と言いながら、工事を続けるため、何らかの了解を得るための委員会だと防衛省は思っているようです。
工事を継続させることに関係ないことには耳を貸さないという態度、これでは意味がない、何のための委員かということで、私は2015年3月に辞めると事務局に伝えました。
沖縄防衛局からは、「この件で取材があれば、事務局に聞いてくれと答えなさい」(註・口止め) と言われました。