72年前のきょう 1945年5月15日 「戦闘と基地建設」
今日は沖縄が「日本に復帰」して45年の日。
午後7時半から、NHK沖縄放送局が特別番組を放映していた。
様々な意見を持つ人々を集めて、復帰や基地問題について議論していた。
その中で、沖縄の若い人たちは、沖縄戦に関することは学んでいても、
基地問題については学んでいないという意見が出された。
彼らが生まれた時から、そのずっと前から、沖縄に米軍基地がある。
米軍基地問題は太平洋戦争と関係があるようだと、なんとなくは理解していても、
沖縄戦の延長が現在の基地問題になっていることを理解していないようだ。
彼らにとって沖縄戦とは、遠い遠い日の話でしかなく、
『沖縄のむかしばなし』になっている。
米軍が沖縄島に上陸したその日から、米軍の基地建設は始まった。
沖縄に日本軍が駐留していなければ、米軍が沖縄に来ることはなかった。
沖縄の若い人たちは米軍や米軍基地の存在を、
「米軍基地はバイト先」、
「英語とか習いながらの交流の場」、
「アメリカ人がいるのが沖縄。いなかったら沖縄らしくない」と平気で語る。
これが、沖縄戦から72年、復帰45年を迎えた沖縄の姿だ。
沖縄戦を伝えるとき、「戦争の悲惨さ」だけを伝えるのは、もうダメだ。
これからは、「沖縄戦と米軍基地建設は同時進行で行われた」ことを伝えていかなければ、
戦争と軍隊がリンクしていることを理解できない人ばかりが増え続けていく。