【爆音訴訟】判決後にも夜間離陸動画を投稿する嘉手納基地 ~ 被害を受け続けるのも我々、税金で損害賠償をはらい続けるのも我々であるという現実の一方で
沖縄戦後、米軍は嘉手納町の面積約82パ-セントという膨大な面積を接収し、米空軍飛行場や嘉手納弾薬庫地区とした。今も住民は残された18パーセントの土地での生活を余儀なくされている。
その嘉手納の住民の頭上を、今日も米軍機が飛び交う。
嘉手納基地が10月10日にツイッターに投稿した
嘉手納の町民は何度も騒音訴訟をたたかってきた。
米軍嘉手納基地周辺住民、約2万2千人が深夜・早朝の米軍機飛行差し止めと損害賠償などを国に求めた第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決では、
先月、2019年9月11日、福岡高裁那覇支部は、国に総額約201億2577万円の支払いを命じた。
一方、当事者であるはずの嘉手納基地は、
巨額の賠償金支払い命令が出た後も、なんら悪びれることもなく、夜間に轟音をたてて市街地の空を切り裂く戦闘機の画像を SNS に投稿する。
暖簾に腕押し、沼に杭
当たり前だ。
被害を受けるのも我々ならば、
賠償金を税金で払うのも我々の側だからだ。
実際にご覧ください。
この轟音。
Fly into the weekend with #Readiness and #Lethality. #ZZ@INDOPACOM @PACAF @USForcesJapan @air_fifth @TeamMisawa @374AirliftWing pic.twitter.com/2MKnDamaD5
— Kadena Air Base (@KadenaAirBase) October 11, 2019
金曜日の投稿は、『週末にむかい飛び立つ戦闘機の「即戦力」と「殺傷能力」』とコメントをつけているが、
日中だけではない、早朝から夜間まで、こんな爆音をくりかえされ、その殺傷能力 (リーサリティー) は、地元住民に向けられたリーサリティーであるということの認識すらない。
9月11日の第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決内容を復習しておこう。
《2019年9月12日 沖縄タイムス社説から》
米軍嘉手納基地周辺の住民2万2千人余りが深夜・早朝の米軍機飛行差し止めと損害賠償などを国に求めた第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決で、福岡高裁那覇支部(大久保正道裁判長)は11日、総額約261億2577万円の支払いを命じた。飛行差し止め請求は退けた。一審判決は、第2次訴訟より損害賠償の算定基準を倍増させ、同種の爆音訴訟では過去最高額となる総額約301億9862万円としたが、判決では理由を明示することなく減額した。爆音による被害を認定しているにもかかわらず、著しい後退である。
大久保裁判長は今年4月、第2次普天間爆音訴訟の控訴審判決でも一審判決を大幅減額している。記者会見した原告・弁護団は全国7基地の周辺住民が法廷闘争を続けており、損害賠償の高額化で国の財政に与える影響を司法が忖度(そんたく)したのではないか、との見方を示した。その見方が正しいのなら三権分立の危機である。
判決は一審に引き続き、会話やテレビ・ラジオの視聴、勉強、読書、休息や家族だんらんなどの日常生活の妨害、心理的・精神的苦痛、睡眠妨害を原因とするストレス反応による血圧上昇などを認定。
同基地周辺で爆音が社会問題となってから40年以上がたち、第1次、第2次訴訟が確定しているにもかかわらず、「現在も周辺住民が騒音による被害にさらされている」と受忍限度を超えていると批判する。国の不作為である。それでも米軍機の差し止めには踏み込まない。米軍機には日本政府の指揮・命令権が及ばないとする「第三者行為論」によってである。
嘉手納騒音訴訟の賠償金や騒音対策費用は、日本が税金で負担する。そのうえ深夜・早朝の米軍機差し止めをしないなら、いったい何の解決になるというのか。
延々と米軍機被害に苦しみ続けるのも我々ならば、延々と米軍の為に損害賠償をはらい続けるのも我々だ。
なぜ我々はこんな米軍嘉手納基地運営のほとんどの施設維持費と兵士の生活費や遊興費まで税金からまかない続け、その致死的な化学物質と騒音と暴力性に耐え続けながら、あげくに積もり積もった損害賠償金まで税金負担しなければならないのだろうか。
沖縄島を広く分断する米軍の嘉手納基地。
それは地理的に沖縄の経済や生活を分断しているだけではない。
判決がでても、
痛くもかゆくもない。
支払うのは日本だ。
沖縄県の米軍嘉手納基地で9日、同基地所属のF15戦闘機が朝から訓練を繰り返し、騒音をまき散らした。F15は1~2機編隊で飛行し、それぞれ着陸する前に滑走路上で急上昇。同基地周辺の上空を何度も旋回する様子が確認され、その度に激しい音を鳴り響かせた。
県民の公共衛生 (public health) を脅かす、化学物質汚染や爆音公害の根源である嘉手納基地、
その占領された土地は
無条件で返還されるべきである。
米軍嘉手納基地をご存知ですか。https://twitter.com/MarcusRamsden_/status/741228000201564160?s=20https://twitter.com/MarcusRamsden_/status/741228000201564160?s=20
日本人が知るべき、我々の土地と税金で構成された至高のカデナライフ。
■ 暖簾に腕押し、沼に杭 ■ 10月10日、 嘉手納基地が SNS に投稿した... - Osprey Fuan Club | Facebook