県、新たに国を提訴「埋め立て承認撤回を取り消した国土交通相の裁決は違法」 - 翁長前知事死去から一年目の今日
一年前の今日だった。
翁長知事の、この目を心に刻み、忘れないでおこう。
最後の最後まで
未来への意思をあきらめない
その一人の人間の生きざま、強さを
私たちに示してくれた政治家。バトンを渡された私たちは
この勇気に恥じない生き方ができるのだろうか。今はただ、
感謝しかない。ありがとう、翁長さん。
あっという間のようで、
この一年間、本当にいろんなことがあった。
8月11日、県民大会
9月1日、承認撤回
ゆるぎなく意思を受け継いだ謝花副知事の承認撤回は我々を支え勇気づけた。
承認撤回 - 翁長知事の後姿と、そして新しい沖縄への道程 - Osprey Fuan Club
そして県知事選
【保存版】出口調査から見る 2018年沖縄県知事選挙 - 「新時代沖縄」玉城デニーの躍進 !
新たに国を提訴
そして、翁長前知事一周忌の今日、県が新たに国を訴える
沖縄県「国土交通大臣の裁決は違法」と抗告訴訟 辺野古の新基地建設巡り新たに国提訴 二つの訴訟が並行
2019年8月8日 10:00
名護市辺野古の新基地建設を巡り、県は7日、埋め立て承認撤回を取り消した国土交通相の裁決は違法として取り消しを求める「抗告訴訟」を、那覇地裁に提起した。県と国の辺野古を巡る訴訟は8件目。7月に国交相の裁決を「国の違法な関与」として取り消しを求めた訴訟と併せ、2つの訴訟が進む。
7月の訴訟は、沖縄防衛局が私人の利益を救済する行政不服審査法を根拠に取り消しを求め、裁決の違法性のみが争点。
今回の訴訟は、県に提訴の資格があると認められれば、県による承認撤回の適法性を巡る具体的な審理に入れるのが特徴だ。
玉城デニー知事は7日、県庁で記者会見し「承認撤回の適法性を主張するもので、裁判所に県の正当性をしっかり訴える」との考えを示した。
県は、大浦湾に軟弱地盤が広範に存在し、公有水面埋立法が埋め立て承認の要件とする「国土利用上適正かつ合理的」な場所とは言えないため、撤回したと主張する。
埋め立て承認の条件である「留意事項」は、実施設計について事前に県と協議するとしたが、防衛局が協議せず着工した点も指摘。サンゴ類の移植をしないままの護岸工事への着手、活断層の存在、米国の高さ制限への抵触など多くの点で撤回の理由があるとし、司法に判断を仰ぐ。
また、訴状では撤回後の昨年9月の知事選、4月の衆院沖縄3区補選、7月の参院選で「辺野古反対」を掲げた候補者が連勝したほか、2月の県民投票で投票総数の7割以上が辺野古の埋め立て工事に反対したと明記。「辺野古反対の民意は明確で、承認撤回は県民の支持を得ている」と撤回の理由を補強した。
これは日本の公民権裁判である。
民意を権力で圧殺することはできない。未来のこの国に生きる子どもたちのため、日本の司法がまっとうな判決を下すまで、本土の皆さんも、共に。
A Brown v. Board of Education 60th Anniversary Reading List | Colorlines
語録で振り返る翁長前知事
「魂の飢餓感」は今も… 翁長前知事の死去から1年 沖縄で生き続ける言葉
沖縄タイムス+プラス
2019年8月8日 04:50
■語録で振り返る翁長前知事
「ハイサイ、グスーヨー」
しまくとぅばを使い沖縄県民に呼び掛けた翁長雄志前知事。基地負担に悩む県民に優しく語り掛ける一方、相次ぐ米軍関係の事件事故や基地問題の根本的な解決に後ろ向きな政府の姿勢には容赦なく怒りをぶつけた。自身の政治指針を示す「イデオロギーよりアイデンティティー」の言葉は、保守政治家であり、同時に県民代表であろうとする翁長知事の姿勢を表現している。
「私は保守の人間だが、沖縄に在日米軍専用施設面積の74%が集中するのは大変理不尽で、許されるものではないと考える。基地問題を解決しなければ21世紀に羽ばたくことはできない」(2014年12月10日、就任直後のあいさつで)
「辺野古の新基地は絶対に建設できない。移設を粛々と進めるという発言は問答無用という姿勢が感じられ、上から目線の言葉を使えば使うほど県民の心は離れ、怒りは増幅する。官房長官の言葉は、キャラウェー高等弁務官の姿を思い出させる」(15年4月5日、菅義偉官房長官との初会談で)
「今本土で飛んでいるオスプレイは一定程度が過ぎたら、みんな沖縄に戻ってくるんです。これを日本の政治の堕落ということを申し上げているんです。どうか日本の国が独立は神話だと言われないように、安倍首相、頑張ってください。ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー(沖縄の人をなめてはいけない)」(同5月17日、辺野古新基地建設に反対する県民大会で)
「沖縄には魂の飢餓感があり、心に空白ができている。日本の安全保障を理性的に話し合うのは難しい」(同8月10日から1カ月間行われた政府と県との集中協議で)
安保体制は正常か
「政府は民意にかかわらず、強行している。米施政権下と何ら変わりない。日本に地方自治や民主主義はあるのか。沖縄にのみ負担を強いる安保体制は正常か。国民に問いたい」(同12月2日、代執行訴訟第1回口頭弁論の意見陳述で)
「グスーヨー、負ケテーナイビランドー。ワッターウチナーンチュヌ、クワンウマガ、マムティイチャビラ、チバラナヤーサイ(皆さん負けてはいけません。私たち沖縄人の子や孫を守るため頑張りましょう)」(16年6月19日、元米兵の女性暴行事件に抗議する県民大会で)
法治国家とはいえない
「怒りを禁じ得ず、強い憤りを感じる。県民に十分な理解がない形で、安易に米軍側の発表を追認している。県民不在の中、米軍が発表する形で物事が進められており大変残念だ。日米地位協定の下では法治国家とはいえない」(17年1月5日、MV22オスプレイの空中給油訓練再開を受け)
「一番守ってあげなければならないのは子どもたちだ。運動場のど真ん中に落ちたのは許されない」(同12月13日、米軍CH53大型輸送ヘリの窓落下で現場を視察)
「(米軍機の相次ぐ不時着に)まさしく、米軍全体がクレージーだ」(18年1月24日、首相官邸で記者団に)
背筋が凍る思いだ
「(米軍機不時着を巡る不適切発言で辞任した松本文明内閣府副大臣に対して)本土の政治家の無理解は背筋が凍るような思いだ」(同29日、県庁で記者団に)
「公務をしっかりこなす中で、私への負託に応えていきたい」(同5月15日、膵(すい)臓がんの公表会見で)
「朝鮮半島の非核化と緊張緩和への努力が続けられている。(日本政府は)平和を求める大きな流れから取り残されているのではないか」(同7月27日、辺野古沖埋め立て承認撤回方針の表明会見で)