Osprey Fuan Club

~ 沖縄の歴史から現代の政治まで ~

米兵も日本人も「逃亡や証拠隠滅のおそれ」なければ、逮捕されず任意で OK !? ~ 山口県警柴山本部長からのお知らせです ~

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全国のみなさん !

山口県警本部長からの重要なお知らせです。

 

なんと、

すごいですね。

 

車両窃盗+飲酒運転+衝突事故

やらかしても、

 

岩国基地の米海兵隊員と平等に、日本人も、逃走や証拠隠滅のおそれなければ、逮捕もされず任意で事情を聴くだけで、名前も報道もされず済むらしいですよ !

 

初耳ですね。

これは朗報なんだろうか !?

 

6月7日の事件、やっと
6月15日にメディアで報道される

6月7日の岩国で起こったこの事件に関しては、こちらから ⇩

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岩国基地の海兵隊員による車両窃盗→飲酒運転→衝突事故、こんな事件もこの国では「任意捜査」なのか !? - 被害者女性は事件を公表し米軍事件防止を求めている ! - 在沖米軍基地事件簿

 

6月19日の県議会で驚きの山口県警「柴山本部長発言」

 

そして今日、

19日の山口県議会で明らかになったことである。

 

「逃走おそれなく任意で」

|NHK 山口県のニュース

06月19日 18時53分

 

今月上旬、アメリカ軍岩国基地に所属する兵士が岩国市内で乗用車を盗んだうえ、事故を起こしたなどとして警察から任意で事情を聴かれていることについて、県警察本部の柴山克彦本部長は19日の県議会で「逃走や証拠隠滅のおそれがなかったため逮捕せず、任意で聴いている」と述べました。

 

これは19日の県議会の一般質問で答えたものです。

 

警察などによりますと、今月7日、アメリカ軍岩国基地に所属する男性兵士は岩国市旭町のコンビニエンスストアの駐車場で乗用車を盗んだうえ、車などにぶつかる事故を起こすなどした疑いが持たれていて、警察は兵士から盗みや道路交通法違反の疑いで任意で事情を聴いています。

 

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これについて、岩国市・和木町選挙区選出の井原寿加子議員が事実関係や捜査の見通しについて質問したのに対して、県警察本部の柴山克彦本部長は「任意で捜査を行っている。今後の見通しについては現在捜査中で、答えを控えさせていただく」と述べるにとどまりました。

 

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また、井原議員から「飲酒運転による事故なのに、今回逮捕しなかったのはアメリカ兵だからなのか」と問われたのに対して柴山本部長は「容疑者を逮捕するためには逃亡や証拠隠滅のおそれがある場合に証拠に基づいて逮捕する。容疑者が日本人でもアメリカの軍人でも何ら変わりはない」と述べて否定しました。

 

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山口県警本部長の驚きの宣言 !!!

 

これから日本では、

飲酒運転しようが、衝突しようか、窃盗しようが、逃亡・証拠隠滅恐れなければ、逮捕されることもなく、名前も公表されません。

 

日本もどんどん変わっていくということだな、これから。

 

しかし、この本部長はご存じないのだろうか。いや、むろん知っているはずだ。

 

いったんフェンスの向こうに消えてしまえば、

捜査したくても捜査できない。

 

さらには、米兵は日本の住民より充分に国外逃亡の機会に恵まれている。パスポートも必要ない。

 

実際に、本部長にお聞きしたい。

 

4月から脱走している嘉手納の空軍兵は

日本国内からいったいどうやって国外に消えたのか。

 

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ospreyfuanclub.hatenadiary.com

 

それでも、この車両窃盗+飲酒運転+衝突事故をおこした海兵隊員が、証拠隠滅と逃亡の恐れがないというなら、

 

日本の国民ほとんどが、

証拠隠滅と逃亡の恐れはない。

 

逮捕もされず、任意捜査ばかりになる。

不当な勾留もされなくなる。

 

平等って、いいですね。

 

9月10日、ついに書類送検されるが、なんか話かおかしくないか !?

 

車両窃盗+飲酒運転+衝突事故で逮捕もされず、事件を公表することもなく、山口県警本部長が「逃亡の恐れがない」として、「任意捜査」だったはずの、この事件、今月10日に書類送検された。

 

しかし、皆さんはお気づきになられただろうか。

極めて奇妙な話ではないか。

  

窃盗と道交法違反の疑い 海兵隊員を書類送検

2019年9月10日19時41分 

NNNニュース

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警察は、10日、岩国基地海兵隊員の男を、車を盗み酒に酔って運転した疑いで書類送検した。窃盗と道路交通法違反の疑いで書類送検されたのはアメリカ軍岩国基地の34歳の海兵隊一等軍曹だ。警察の調べによると一等軍曹は、今年6月7日夜、岩国市内のコンビニの駐車場で車を盗み酒に酔った状態で運転した上、車に衝突する事故を起こしたにもかかわらず警察に届け出をしなかった疑いだ。

調べに対し、一等軍曹は「やったことには間違いないが酒を飲んでいて覚えていない」と供述していると言う。アメリカ軍は深刻に捉えており日本側の司法手続きを全て終えた後に、米軍としての適切な書類を検討するとしている。岩国市や県などは、10日、岩国基地防衛省に対し綱紀保持や隊員教育の徹底を要請した。衝突事故の被害者は、山口放送の取材に対し、「起訴され日本の法律で裁判を受けて欲しい。同じような事件が起こるのではと不安に思う」と話している。

 

書類送検の理由は、米兵が警察に「届け出しなかった」から !?

 

まず警察はその場で任意同行を求めアルコール呼気検査でアルコールが検出されたことも明らかになっている。

 

それで、米兵が「事件を届け出しなかった疑い」とは、いったいどういうことかね。

 

アルコール検出、および車両盗難と衝突事故の証拠を目の前にしながら、逮捕しないで米兵を岩国基地のフェンスのなかに戻したのは山口県警だ。

 

山口県警では、現場で証拠がそろっていても、容疑者自らが事件を「届け出」しなければ、逮捕もされないというわけなのか !?

 

むしろ米兵は「やったことは間違いないが、酔っていて覚えていない」と飲酒も認め、犯行も認めている。

 

さらに NHK の報道を見てみよう。

 

 

 

車盗んだ米兵窃盗容疑で書類送検

NHK 山口県のニュース

09月10日 17時45分

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ことし6月、岩国市内で乗用車を盗んだうえ、事故を起こしたなどとして、アメリカ軍岩国基地に所属する34歳の海兵隊員が、10日、窃盗などの疑いで書類送検されました。書類送検されたのは、アメリカ軍岩国基地に所属する34歳の1等軍曹です。

 

岩国警察署によりますと、1等軍曹は、ことし6月、岩国市旭町のコンビニエンスストアの駐車場で乗用車を盗んだうえ、1キロほど離れた駐車場で、フェンスや別の車にぶつかる事故を起こしたとして、盗みや道路交通法違反の疑いが持たれています。1等軍曹からは、当時、アルコールが検出されたということで、警察が任意で捜査を進めていました。


1等軍曹は、調べに対して「やったことは間違いないが、酒を飲んでいてよく覚えていない」などと容疑を認めているということで、警察は、10日午前、山口地方検察庁岩国支部に書類を送りました。

 

これを受けて岩国市は、県や周辺自治体でつくる連絡協議会を代表して、10日午後、アメリカ軍岩国基地に対し、「ことし5月以降、今回を含め3件の事件が起き、基地の周辺住民に大きな不安を与えるもので誠に遺憾だ」としたうえで、基地関係者の綱紀の保持や隊員教育の徹底など再発防止を図るよう強く要請しました。


今回の事件をめぐっては、ことし6月の県議会で、当時の県警本部長が「逃走や証拠隠滅のおそれがなかったため逮捕しなかった」と述べています。

 

この事件は、現場の証拠がすべて目前にありながら警察が逮捕せず無かったことにしようとした事件だった。被害者たちが声を上げたから、ここまできた。

 

では、山口県警は、米兵を任意で保留し、逮捕もせず、事件をうやむやにしようとしたほかに、いったい何をしてくれたのか。

 

➁ 県警はやっと米兵の所属を公開、名前は伏せたまま

 

まず、警察はこれだけの事故をおこした米兵の名前などをいまだに伏せたままだ。普通は基地の所属と共に、年齢と名前をメディアに即時に公開する。

 

これはつまり、この米兵がいまだに逮捕されていないことを意味するわけだが、まさに山口県で「非常識事態」がおこっている。

 

➂ 県警は当時検査した呼気アルコール濃度を明らかにせよ

 

警察は、その当時の対応した警官が検査した米兵の呼気アルコール濃度のデータを持っているが、未だに公開していない。

 

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この1等軍曹がどれだけの飲酒量で運転したのか、データを提示しないのは、それが米兵を見逃そうとした山口県警にとって、とても都合が悪いからだ。

 

④ 9月9日付で、あの問題発言の山口県警柴山本部長が「人事異動」

 

さて、被害者らが声を上げ、その後の6月の県議会でこの事件が問題となり、そこで答弁した柴山本部長の発言が、考えられないほど非常識なものだったことは既に上で述べた。

 

昨日、9月10日、山口県警は、逮捕しなかった責任を追及されているにもかかわらず、米兵が自分の事故を「申し出しなかった疑い」で米兵を書類送検したわけだが、

 

実は、そのちょうど前日の 9月9日に、異例の「人事異動」があった。

 

昨年 2018年3月23日付で、山口県警のトップ「本部長」に着任した柴山警視長が、なんと1年半で「自動車安全運転センター調査研究部長」に移動となっている。これはつまり、米軍事件のこの対応が、警察内部でも密かに問題とされたことを意味しているのではないか。

 

その翌日の米兵の書類送検だが、

もう一度指摘しておく。

 

書類送検の内容が「警察に届け出をしなかった疑い」とか、どこまで日本の警察は言い訳に徹するのだろうか。

 

今回は、被害者は、ちゃんと「起訴され日本の法律で裁判を受けて欲しい。同じような事件が起こるのではと不安に思う」と話している。

 

今回は、被害者がそのまま泣き寝入りをすることを選ばず声を上げなければ表面化することもなく、メディアに提供された追突の写真も、地元の市民が提供しなければ我々は見ることもできなかったものだ。

 

2006年、あの前井原市の下で 明確な声を発した岩国市民の声は、決して汚い国策に潰されてはいない。

 

メディアもしっかりと事件を追及し、

岩国市民の側から報道していくべきである。

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