在沖米海兵隊は21日、沖縄県宜野座村城原の集落近くで午後11時40分にも及んだ深夜の飛行訓練について、「いかなる2国間の取り決めにも違反しない」と表明し、改善する姿勢を示さなかった。本紙の取材に答えた。

 

低空で旋回飛行するオスプレイ=17日午後11時35分、宜野座村城原

低空で旋回飛行するオスプレイ=17日午後11時35分、宜野座村城原

 

 集落に近いキャンプ・ハンセン内の着陸帯「ファルコン」では17日、オスプレイ1機が午後8時ごろから11時40分にかけて低空で旋回。日米合同委員会による騒音防止協定で午後10時~午前6時の飛行は「米軍の運用上必要と考えられるものに制限」と定めているが、海兵隊は「夜間飛行は乗員の練度を維持するために必要で、最小限にとどめている」と主張した。

 

 20日の物資つり下げ訓練については「民間地上空ではなかった」と説明。宜野座村の住宅地上空で、同様の訓練をしないとの従来方針は守る意向を示した。

 

 城原区の崎濱秀正区長は「米軍が勝手に必要だと決めて訓練されたらたまったものではない。日本政府が弱いからこういうことになる」と批判した。