地図を見ればわかることだが、
なぜ本土を守るために沖縄に基地を置こうとするのか。
地理的優位性、などという言葉は
はなから嘘っぱちだ。
それはあたかも、
自宅から遠く離れた倉庫に銃のコレクションを持ち、
それで強盗から身が守れると信じて疑わない愚者のようなものだ。
さて、
保守の牙城、九州のネトウヨの多さには目を見張るものがある。福岡県行橋市のネトウヨ市議、小坪慎也を筆頭に、
名前をあげるのも面倒なほど、毎日のように沖縄二誌に書き込む、その執拗さでは群を抜く。
さらには栗秋琢磨 (油) のように、沖縄に流れてきてまで反基地派を潰そうと躍起になる米軍信者がいるわけで。
そんな九州ネトウヨのみなさんに朗報です。
在沖海兵隊 グアム移転見直し
マイク・モチヅキ氏に聞く
九州が一番合理的 「朝鮮有事、沖縄遠すぎる」
在沖海兵隊 グアム移転見直し マイク・モチヅキ氏に聞く 九州が一番合理的 「朝鮮有事、沖縄遠すぎる」 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
2017年6月4日
ネラー米海兵隊総司令官が北朝鮮の核問題などを念頭に、在沖米海兵隊のグアム移転計画を見直す可能性に言及した。
発言を受け、翁長雄志知事は「辺野古新基地建設も拙速に前に進めるのはいかがなものか」と述べ、普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画にも見直しを求めた。
ネラー氏の発言から今後どんな影響が考えられるか。沖縄の基地負担軽減を提言し続けている米ジョージ・ワシントン大のマイク・モチヅキ教授(日本政治、日米関係論)に聞いた。(聞き手・座波幸代)
ネラー氏がグアム移転見直しの可能性に言及した。
「2006年の日米合意で辺野古への代替施設建設計画や米軍再編は決まったが、この11年間で安全保障環境は急激に変化した。一つは中国の台頭。そして北朝鮮の核開発だ。06年の段階では6者協議による外交面での解決策に期待もあったが、北朝鮮の核武装を今の段階で止めることは非常に難しいと思う。米軍の都合というより、国際情勢の変化によって、米軍の前方展開戦略を見直す時期も来たのではないか。ただ、日米合意は両政府が決めたことで、計画を見直すことは簡単なことではなく、日米トップの意思がなければできない」
ネラー氏の発言からどんな影響が考えられるか。
「日米両政府は今まで抑止力の観点から辺野古への移設計画を進めると主張してきたが、今後は危機管理、危機対応の議論がより必要だ。これまでも言われてきたが、万が一、朝鮮半島が有事になった場合、沖縄では遠すぎる。
沖縄では遠すぎる ! 確かに !
海兵隊の輸送揚陸艦は佐世保基地(長崎県)に、戦闘機や給油機の部隊は岩国基地(山口県)にある。九州で、米軍と自衛隊が共同使用できる場所を陸上に造ることが一番合理的だと思う。埋め立てでなく、既存施設も検討できる。もちろん地元は『来てほしい』と言わないだろうが、しっかり交渉して何らかの妥協を見いださなければならない。沖縄県民を納得させるより、早く実現できると思う」
沖縄県民の六割から七割が辺野古基地建設を反対している。納得するわけがない。
基地が必要だと声高に叫ぶ者たちのところに基地を作るべきなのだ。
7月に日米両政府がトランプ政権下で初の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を開く予定だ。
「11年の2プラス2で馬毛島(鹿児島県)が陸上空母離着陸訓練の候補地に上がった。安倍晋三首相が地元の山口県の岩国基地で在沖海兵隊のオスプレイを引き受け、馬毛島も訓練に使用できるなら、すぐにでも解決できるだろう。トランプ政権はいろいろ問題があるが、新しい方法を考えようという提案に『いいね』という可能性もある」
「官僚によって『辺野古が唯一』ということが定着しているが、その『神話』を壊すために、日米の安全保障専門家がさまざまな案を話し合う委員会をつくるべきだ。一番の問題は、あまりにも沖縄に基地が集中し不公平だということ。沖縄の負担軽減は、安全保障の大きな観点から考えなければ解決の道筋は見えない」
「1995年からの大きな変化は、日米の防衛協力がますますシームレス(継ぎ目のない)の方向に動いていること。これだけ日本との防衛協力が進んでいることは、米国を説得するいい機会だ」
「辺野古の工事は進んでいるが、まだ引き返せないところまでは来ていない。そこに近づく前に、新しい案の議論をしないといけない。知事と総理がその議論を始めるべきだと思う」
沖縄に基地を押しつけるため、
これまで様々なレトリックが考案されてきた。
しかし、地理的優位性というレトリックほど、
見掛け倒しなものはない。
それってどうなの? 沖縄の基地の話。: 3-8 アメリカはその地理的重要性から沖縄を重視しており、沖縄に米軍基地をおかなければ戦略が成り立たないと考えている。 ???
3-8 アメリカはその地理的重要性から沖縄を重視しており、沖縄に米軍基地をおかなければ戦略が成り立たないと考えている。 ???
米国は沖縄にこだわっていません。60〜70年代に海兵隊を沖縄からカリフォルニアへ完全に撤退させることを検討していたことがわかっています。それを引き止めたのは日本政府でした。
そもそも海兵隊は朝鮮戦争をきっかけに岐阜県や山梨、静岡県などに配備されました。朝鮮半島の情勢が休戦協定によって落ち着くと、海兵隊は台湾海峡や東南アジア情勢に備えるといった理由で沖縄に移転してきました。ところが海兵隊を運ぶ船や輸送機は沖縄にはありません。
沖縄の基地集中は軍事的な合理性よりも、当時本土で反基地運動が高まったという政治的な理由が大きかったのです。長崎県佐世保に海軍艦船が配備されたのは1993年になってからで、それさえわずか2,000人の隊員を乗せる輸送力しかありません。基地をどこへ置くかというのは軍事合理性ではなく、政治的な理由です。(屋良)
もう二度と、
沖縄に基地を押しつけるために
地理的優位性などと言うレ/トリックを使わせてはならない。
地理的優位性を説くなら、
少なくともそれは沖縄ではない !