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戦没者の遺骨を遺族のもとに - 戦没者遺骨を家族の元へ6・22沖縄集会

沖縄戦では多くの人命が失われた。

戦没者 210,666人 (県発表人数に朝鮮人等の推定人数を含めた)

米軍 12,520人
日本軍 94,136人
県外出身将兵 (65,908人)
沖縄県出身将兵 (28,228人)

住民 約94,000人
戦闘参加者 (55,246人)
一般住民 (38,754人)
朝鮮人等軍夫 慰安婦 推定10,000人

日本人、米国人、朝鮮人、中国人、
敵も味方、多くが亡くなり骨になった。

米軍は、出来るだけ遺体を収拾し本国に返そうとした。
しかし戦闘が激しく、放置せざる負えないこともあったようだ。

一方日本軍は、遺体を収拾するという状態にはなかった。

いったいその気があったかすらもあやしい。

戦死者の上に軍事基地を作ることは冒とく 具志堅隆松さんが明治学院大で講演 : 社会 : クリスチャントゥデイ

兵士が認識票を付けたまま死なれると、どういう部隊がいるか敵に分かってしまうという理由で、上官がそれぞれの認識票を取り上げて保管しており、そのことが誰の遺骨か判明するのを妨げているという。また、「誰がどこの場所に配属されたかを教えてほしい」と厚生労働省に掛け合ったところ、「兵士の名簿がないから分からない」と断られたことも明かした。具志堅さんは、「戦争に行かせておいて、名簿がないというのは、あまりに無責任ではないか」と怒りをにじませた。


そして、遺体は戦地に放置された。

戦後の政府による遺体収集も、驚愕するほどおざなりなものだった。

ガマフヤー、国の遺骨収集事業を問う - Osprey Fuan Club

国は死を祀るといいながらも「遺骨収集作業を業者に代行させていて、戦没者の遺骨を家族の元へ帰すことよりも、早く集めることを目的に」して、ベルトコンベヤーでがちゃがちゃと削りだし、いっしょくたにして集めて燃やすだけ。

保守や右翼の方々もきっと驚くはずだ。いかにこの国が戦没者の遺骨を、まるでモノのように削り集め焼却してきたのか。こんな酷い国があるだろうか。

靖国で「英霊を祀る」とは言葉ばかりで、いかにこの国が、戦争の歴史に向きあってこなかったのか、まるで臭いものに蓋をするかのように、過去を封印したがっているのか、がよくわかる。

 

住民も、生き残るのに精一杯で、
果たしてどこで家族がなくなったのかもわからず。
あまりにも多い遺体に、
誰のものかもわからない骨に
区別をつける術も無く、
もしやこの中に家族がいるのではとの思いから
涙とともに遺骨をまとめて焼き、慰霊碑を建てた。

魂魄の塔 - Osprey Fuan Club

 

しかしまだまだ、土の中で待っている遺骨も多いのだ。
まだ焼いていなければ、DNA鑑定のチャンスがある。

沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」(具志堅隆松代表)は、7月にも沖縄戦戦没者遺骨のDNA鑑定を集団で厚生労働省に、軍民や国籍を超えた申請をすることにした。遺骨DNA鑑定には遺族のDNAとの照らし合わせが必要だ。

今までに「ガマフヤー」が何度も何度も政府に訴えてきたことだ。

遺骨収集方法の全面見直し、厚労省に要請 収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅代表ら | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表と沖縄戦の遺族らが17日、参院議員会館内で厚生労働省の担当者と面談し、国が作成した「戦没者遺骨収集の作業等要領」の全面見直しを求める声明文を手渡した。

 要請は海外収集地での火葬を中止し、全ての遺骨を日本に持ち帰ることや、全ての遺骨と遺族のDNAをデータベース化し照合を進めることなど9項目。

 現行の歯だけでなく大腿だいたい骨などの四肢骨もDNA鑑定の対象にするよう求められた同省社会・援護局事業課の吉田和郎課長は「外国での取り扱いを参考に今後、検体として用いることについて検討を進めている」とし、年度内にも回答すると述べた。ただ歯が採取できない場合に、四肢骨などの太い骨を焼骨せずに検体として持ち帰っている事例もあると説明した。

 具志堅代表は「大腿骨からDNAを抽出し、遺族との照合で一致すれば個体性のある遺骨になる。韓国では見つかった遺骨の全てを遺族の8親等まで照合している。DNA鑑定の道を閉ざす火葬はやるべきではない」と訴えた。

 

国籍を問わず、多くの遺族の参加を呼びかけているところに、日本政府との違いを、チムグクルを感じる。

日本政府は戦没者を家族のもとから引き離し、靖国の「英霊」、つまり分祀することもできぬ集合体として祀る。ぜんぶまとめて集めて火葬して終止符をつけようとする。個人としての痕跡 DNA すら消滅させてきた。

だからこそ、「ガマフヤー」の遺骨収集は、戦没者人間性の回復なのだ。その願いは国境を超える。

戦没者遺骨を家族の元へ。

人間を返せ。戦後72年たって、なお、動かぬ政府に対して声をあげ続けなければならないゆえんである。

 

ryukyushimpo.jp

戦没者遺骨DNA鑑定、集団申請へ 民間人の身元特定つなげる

2017年5月19日

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」(具志堅隆松代表)は、7月にも沖縄戦戦没者遺骨のDNA鑑定を集団で厚生労働省に申請する。集団申請は初めて。同省のDNA鑑定の参加呼び掛けは事実上、軍人・軍属の遺族に限られてきたが、ガマフヤーは軍民や国籍を超えた申請を募る。民間人の鑑定参加を促し、身元の特定につなげる考えだ。6月22日午後2時から、浦添市社会福祉センターで戦没者の遺骨DNA鑑定に関心のある人らを対象に「戦没者遺骨を家族の元へ6・22沖縄集会」を開き、集団申請への参加を呼び掛ける。

 沖縄戦戦没者遺骨のDNA鑑定では、遺留品なども判断材料としながら身元を特定したのは過去に4例ある。いずれも軍人・軍属で民間人の事例はない。

 2016年3月に成立した戦没者遺骨収集推進法を受け、厚労省は16年度、那覇市真嘉比、西原町幸地など4地域から見つかった遺骨について、日本軍の部隊記録から軍人・軍属の死亡場所を確認し、関係する遺族にDNA鑑定への参加を呼び掛けた。しかし、遺族特定にはつながらなかった。

 厚労省は17年度、10地域に範囲を広げてDNA鑑定への参加を呼び掛ける。同省は「民間人遺族のDNA鑑定の申請を閉ざしてきたわけではない」としているが、鑑定呼び掛けは主に日本軍の部隊記録に基づいており、事実上、軍人・軍属に限られてきた。

 具志堅さんは「沖縄戦の特徴は誰がどこで亡くなったか分からないことだ」と指摘し、日本軍の部隊記録を手掛かりとした鑑定参加の呼び掛けや、DNAを照合する厚労省の手法を疑問視。「希望する(全ての)遺族と(国が収集した全ての)遺骨DNAを照合してほしい」と求める。

 国へ遺骨DNA鑑定を求める集団申請に関し、戦没者氏名、遺族氏名(なるべく戦没者との続柄も)、連絡先だけでも可能だとして「鑑定費用は国の責任で負担するのでかからない。全国の遺族や韓国、米国の遺族にも参加を呼び掛ける」と幅広い参加を呼び掛けた。

 集団申請に関する問い合わせはガマフヤー(電話)090(3796)3132。(古堅一樹)