2016年12月13日
■ 沖縄は馬鹿にされている ■
昨夜から今朝にかけて、「沖縄をばかにしている」と感じた沖縄県民や日本各地の方々は多くいるだろう。
なぜ、これほどまでに失望感や言葉にできないような屈辱感を抱くのだろうか。
「最初から最高裁には期待していなかった」
「厳しい裁判になることはわかっていた」
辺野古新基地建設に反対する人たちのひとりひとりが、そう自分に言い聞かせても、納得することができない最高裁の判断。
戦後、27年も米軍統治下にあった沖縄は、日本国憲法を保有する日本国の一部になりたかった。
でも、日本国に復帰したからといって、日本国から「日本国民」として接してもらったか?
日本国憲法のもとで平等に扱われてきたか?
復帰して日本国の一部となって、本当に良かったのか?
2016年12月20に言い渡される最高裁判決は、沖縄県民にそう思わせるものになるだろう。
沖縄県民は、日本人よりも日本人になろうと頑張ってきた。
「本土に追いつけ、追いこせ」という精神で、馬鹿にされても歯をくいしばって笑顔をつくり、本土の観光客が望むような観光地を提供してきた。本土のどの自治体よりも、「日米の安全保障」を負担してきた。
日本政府は、最高裁は、「沖縄をばかにしている」のではない。
「沖縄は馬鹿にされている」のだ。
決して日本人にはなれない。
決して日本国民として認められない。
今までも。これからも。
沖縄県民は、それに気づく必要がある。