沖縄を圧殺する者たち ② 警察官
2016年8月12日
【沖縄を圧殺する者たち ② 警察官】
「人々の心に寄り添う」ために警察になったみなさんへ。
「被害者に寄り添い、心の痛みを和らげたい」という正義の心で警察官になったのに、愕然としたよね。
県外から高江にきて、屈強な「暴徒」や「ゲリラ」を制圧するのかと思いきや、あなたたちの目の前にたつのは、地元の年寄りたちや女たち、まるで赤子の手をひねるより簡単な、まったくの丸腰の市民の姿だ。
これではまるで、71年前に銃剣を持って沖縄の女たちの前に立った日本軍ではないか。力ずくで沖縄を犯す平成の武力集団ではないか。
上官は叫ぶ。
「相手の目を見るな」と。
目を見るとやってられない。私たちの目が彼らの心を突き刺し、正義が自分のもとにないことをまざまざと思いしらされるからだ。
公務員は憲法を守り、市民を守るものだと教えられた。
しかし沖縄では憲法や法律を破っているのは警察の方だ。ただただ、上官の命令をまもることを踏み絵にさせられる毎日だ。
わすれないだろう。上官から「相手の目を見るな」といわれても、見てしまう。何千という瞳がお前の心を突き刺すだろう。
選挙でお前たちが安倍政権を支持したからこうなったのだ。
どんなに美辞麗句や戦争レトリックを並べようと、お前たちがやっていることは軍事主義独裁国家の警察とまったく変わりがない。
沖縄にきて、カヌチャでオリオンビールをのむが、それは予想に反して不味いはずだ。
71年前、そのオリオンの創業者・具志堅宗精は、那覇署長として摩文仁の死の淵まで引きずられていった。しかし本部長に警察任務の解任をとりつけ、生きのびるために北に向かって走った。
警察として死ぬよりも、生きることを選んだ。その決意がなければ、オリオンビールは生まれてすらいないのだ。
腐った時代の腐った警察は、最初に徴用されて戦争の犬にされていく。人々を死の淵まで追い詰めていく。
そのことぐらいは知っておいた方がいい。
警察官になる前に。
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オリオンの夢
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