2016年5月27日
今回の事件。沖縄で20年暮らした元海兵隊の退役軍人が、英語で沖縄タイムスにコメントをよせてきた。
彼が主張するところでは・・・。
在沖米軍は沖縄に貢献しているのに、沖縄メディアは一切それを報じず、こんな事件をことさら報じる。沖縄のメディアは偏向している。誤った情報しか流していない。基地反対派の人たちときたら、もう頭がおかしいのか、お話にならない。云々。そういう論調だ。
そしてそれに「いいね」を押す、現役か退役軍人であろう外国名の人たち。
と、いうことなので、こちらも彼にいろいろ尋ねてみた。その対話の内容は非常に興味深いので、また要点をまとめて、フェンスの内側からの見解をここで紹介したいと思うが。
まずそこで驚かされるのは、拠ってたつ情報源の違いだ。軍の犯罪はほとんどない。あったとしても世界一厳しい米軍の規定で厳しく処分されている。などなど。おいおいおい !!!
20年も沖縄に住み、沖縄の女性を妻にもち、それでもなお、沖縄の歴史と現実を知りもしない。これでは同じ沖縄の女性たちの苦しみに共感する余地も生まれないだろう。
こんな悪意に満ちた情報が、どのようにフェンス内で拡散され、どんなフェンス内のプログラムが、沖縄の声に耳をふさぎ、沖縄の現実に目を閉じるよう仕向けているのか。
在沖海兵隊はまずオリエンテーションを受ける。そのなかで、みっちりと仕込まれる「地元対策」。フェンスの外に関わるな。耳をふさぎ、目を閉じろと。
これが「沖縄文化認識トレーニング」の意図するところだ。
まさに、徴兵の四年間でパレスチナの人々に対する憎悪を徹底して仕込まれるイスラエル軍の教育プログラムにも匹敵する。
こんなシロモノが、彼らのいうところの犯罪を減らすための米軍基地「運営の改善」策の実態なのだ。